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休暇村日光湯元を訪ねるのは初めてのつもりだったが、たぶん二度目である。以前、その場所の温泉を訪ねた記憶がある。お湯が白緑の硫黄泉だったこと以外、施設名すら覚えていないが確かに場所はそこであった。 入浴料は900円、公共の施設にしては少し高いと思った。
脱衣場には、錠付き脱衣箱があった。湯舟は、長い楕円を縦に切ったような形で、十数人は入れる大きさだ。お湯はミルキーグリーンの濁り湯で、大変美しい。湯温は湯口付近で42度、湯口から遠い方では41度ほどであった。源泉は奥日光開発㈱1、2、3、4、5、6、7号、森林管理署源泉混合泉で、含硫黄ーカルシウム・ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩泉、ph6.6である。硫化水素イオン、遊離硫化水素共に豊富だが、硫化水素臭は存外穏やかと言える。浴感は、お湯の見た目より随分軽いと感じる。
隣接して、露天風呂と一人用の壺湯が二つある。露天は5、6人が入れる扇型の湯舟で、ほぼ無色透明なお湯が掛け流されている。湯温は41度ほどであった。 壺湯はいずれも40度ほどで、露天風呂と同じく無色透明なお湯である。いずれの湯舟も微かに硫化水素臭がし黄色い湯の花の痕跡があって温泉に違いないが、その分析書などは掲示されておらず、かと言って内湯と同じ源泉とも思えなかった。
私は入浴受付開始の12時に訪ねたのだが、すでに先客があった。入浴中、浴衣姿の客も5人ほどいて、休暇村だけあって連泊の客が多いようであった。帰り際、フロントには日帰り客のグループが複数いて、日帰り専用ではないのに日帰り客が多いのかとも思われた。
この文を書いているうちに少し思い出したのだが、以前訪ねた時の施設は、横に平べったい白い建物であったように思う。記憶はあてにはならない二十数年も前のことである。6人が参考にしています