口コミ一覧 (口コミ最新投稿日:2015年8月6日)
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標高1150mという、南アルプス鳳凰三山ドンドコ沢登山口に建つ、緑に囲まれた青木鉱泉の一軒宿。平日のお昼頃、日帰り入浴して来ました。
宿へ向かう途中の9km位手前から、砂利道と舗装道路が交互に続きます。バス発着所の近くに車を停め、50m程砂利道を歩くと、歴史を感じさせる建物が出現。明治3年建築の建物を、昭和25年に復元新築。釘を使わない「挿し鴨居造り」なのだとか。丸窓が特徴的です。
受付は、その母屋右奥の勝手口で。入浴料は1000円と、ちょっとお高め。小さな渡り廊下で繋がれた、湯小屋へ向かいます。手前が男湯。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室左右の洗い場には、5人分のカラン。アメニティは、固形石鹸のみです。
窓際に5人サイズの鉄平石造り内湯があり、無色透明の緑礬泉(分析書なし)が満ちています。裏山から自然湧出した源泉を、41℃位に加温。肌がややスベスベする浴感です。湯温維持のため、槽内で循環でしょうか。蛇口が付いていたので、捻るも湯が出ません。ただ、冷水のカランは源泉かな。口に含むと、鉄臭がして甘味。茶色い湯の花が、舞っています。辺りには、薪を炊くいい匂い。先客と丁度入れ替わりで、貸切状態でまったりできました。登山や滝めぐりの疲れを癒すのに、最高かと思われます。36人が参考にしています
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南アルプスの鳳凰三山の登山口という人里離れた木立のなかの一軒宿です。ぽん太は十年以上前に、下山してきて入浴だけさせてもらったことがあり、独特のたたずまいに魅せられていつか泊まりたいと思っていたのですが、こんかいやっと実現しました。
2003年に韮崎インター近くから新しく舗装道路が開通したそうです。そんなこととは知らないぽん太は、昔ながらの北からの林道から行ったのですが、すれ違いもできないダートが一時間近く続くのでお勧めできません。お越しの際は、ホームページなり、宿に直接電話するなりして、道をよく確認するようご注意下さい。
建物は昭和25年に建て替えられた比較的新しいものですが、母屋は明治3年築の元の建物の木材を使って復元したもので、障子や丸窓がとても美しいです。実際に宿泊したのは隣りの山荘風の建物でしたが、こちらも一見簡素な造りながら、プロポーションに建築家の美意識が感じられます。もちろんテレビはありません。
お風呂は鉄平関を敷き詰めたこじんまりとしたもの。緑礬泉のお湯は無色透明ながら、鉄の味がします。泉質の表示は見つかりませんでした。朝風呂に入ると木漏れ日が差し込んでとてもきれいです。
食事も簡素ですが、地元の食材を生かしたおいしい料理で、志野焼などの食器も味わいがあります。おでんもおいしかったですが、暑い夏なので、地元の食材の天ぷらのほうがよかったかな?
木立に囲まれ、独特の静けさと美意識に貫かれた秘湯です。ぽん太は禅宗の永平寺を思い出しました。温泉で飲んで騒ぎたい人には不向きですが、日常から離れて自然のなかで心を遊ばせたい方にはお勧めです。お湯にもうひとつ特色があれば……で4点です(2006年8月宿泊)。12人が参考にしています
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