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2008年1月より従来の第1源泉に加えて第2源泉の使用が始まり、2種類の源泉を掛け流しで堪能できるすばらしい施設になりました。
第1源泉は重曹系の単純泉(成分総計0.641g/kg、pH8.6、25.7℃)です。ナトリウム-炭酸水素塩泉との表記があったが、成分総計が1g/kgに満たないのでこれは誤りである。
第2源泉はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(成分総3.179g/kg、pH7.9、44.9℃)である。
第1源泉の循環浴槽である内湯は素通りして、露天に直行すると従来通り第1源泉の源泉浴槽がありますが、それに加えて第2源泉の源泉浴槽もありました。
第1源泉の源泉浴槽は従来通りの水風呂のように冷たいもので、無色透明無味、ほとんど無臭であるが弱いツルヌル感のある泉質で白く細かい湯の花が多数浮いておりました。この湯の花を垢と勘違いされる方がいらっしゃるようですが、掛け流しという浴槽の構造上湯の表面はゆっくりとではありますが常に流れておりますので、湯の表面の垢やゴミが長時間滞留する事はあり得ません。
第2源泉の源泉浴槽はドバドバと多量の源泉が注ぎ込まれており新湯投入率はすばらしいと感じました。鉄(Ⅱ)イオンを2.5mg含むため浴槽の底が透けて見える程度の緑がかった茶褐色薄濁り湯で薄茶色の湯の花が舞っておりました。湯口では弱い源泉の匂があり、舐めてみると弱塩味が感じられました。浴感は第1源泉と同程度のツルヌル感があります。湧出温度が高いため浴槽内の湯温は43~44℃くらいと熱めです。
一番大きな浴槽は従来は第1源泉の完全循環式でしたが、第2源泉の源泉浴槽から溢れた湯が流れ込む半循環式に変わっておりました。源泉浴槽と同程度の濁りがあり、滝のように注がれている湯は少し塩素臭があるものの、浴槽内の湯では塩素臭は気にならないレベルに抑えられておりました。従来の第1源泉の循環浴槽であったときはかなりの塩素臭があったので、この点は大きく改善されました。
二つの源泉があるおかげで源泉浴槽で温冷交互浴ができる点もポイント高いです。非加熱掛け流しの源泉浴槽でこれができるのは関西ではここだけではないでしょうか。
一昔前はスーパー銭湯は気分だけ温泉気分が味わえればそれでよく、泉質は二の次という施設が多かったものですが、ここ仁左衛門の湯の他にも羽曳野市の華の湯や尼崎市の湯の華廊のように泉質で勝負できるスー銭が増えたことは誠に喜ばしいことであります。
余談ですが、仁左衛門の湯のすぐ近くに「筍亭」という竹の子料理で有名な料亭がありまして、今回は竹の子料理を食べた後に仁左衛門の湯に寄りました。この料亭は竹薮を所有しており、朝掘ったばかりの新鮮この上ない竹の子の料理は他ではなかなか味わえないのでお薦めです。0人が参考にしています