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ここの温泉は千数百メートルの大深度掘削ではあるが、湧出量がハンパではなくしかも泉温が高温な上に自噴ときているので、湯船は掛け流しで加熱もしていないのが自慢のようです。しかし私が浸かった感想は、コレが温泉なんかい?でした。
確かに温泉法の基準にも該当しているし、温泉協会かなんかの最高評価を受けているんでしょうが、はっきり言って温泉法の穴を突いた湯にしか思えません。温泉という一般的イメージよりもはるかに「塩水」に近いと思います。事実、ここの湯には特記すべき成分はほとんど含まれておらず、桁違いに高いナトリウムイオンと塩素イオン(つまり塩化ナトリウム=塩)の溶存量が総量で1000mgを大きく超えているので温泉と称しているだけで、成分の95%以上が塩です。
ここの湯をこき下ろすことが真意ではありませんが、如何せん現行の温泉法では海水を分析にかけても温泉の定義に該当してしまうほどいい加減な法律なので、実際に浸かってみた情報として書き込みさせていただきました。海水に浸かって肌がきれいになっただの温まっただの言う人はいないでしょうに・・・。
とは言うものの、ここの施設は関東平野では1,2を争うほど「いい湯」です。関東平野の強塩泉ではここと東京の大谷田温泉がトップ1,2でしょう。しかし違った言い方をすれば、ここの湯が関東平野の温泉の限界なのでしょう。泉質以外のポイントは全て完璧に近いですが、本来温泉など望むべくもない関東平野のど真ん中を掘っているので肝心の泉質そのものがひどく貧弱です。まぁ、自然環境は調子よく人間の都合に合わせてくれないから仕方ないですけどね。0人が参考にしています