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ここは野半の里内にある温泉施設だが、その特徴はまず、酒蔵建築にあると思う。この蔵の湯以外にも整骨院や土産物店などがあるが皆、江戸時代風の建物で別世界に来たような感じである。
浴場の下駄箱の番号も漢数字で面白い。漢数字の下駄箱ってあまり見ないので、ぱっと見た感じ算用数字よりは分かりにくいところがあるが、ああいう昔の日本的な建物の浴場なので、漢数字の方が似合うだろう。トイレは「厠」と書かれていたり、男女マークも他では見ないシャレたもので、ちょっとした工夫だが他では見ないのでインパクトはある。
さて、温泉だが内風呂は黄褐色の大浴場と無色透明な小浴場、露天は黄褐色の大浴場と水の釜風呂が2つ設けられていて、各浴場横には飲泉できるお湯が流されている。それぞれの浴場が異なる源泉を使用しているため飲み比べができる。大体が塩味のする湯だが、第三源泉を使用している内風呂の小浴場のお湯は甘みのある温泉で一番飲みやすかった。
露天風呂は、濁り湯で足元が見えないため、段差でつまずいたり、びっくりしている人を何人か見た。私はそれを見ていたので注意しながらそろりと入ったのだが、特に初めて入る人は危ないのではないかと思ったし、段差近くで浸かっている方も湯がかかったりして驚くのではないかと思った。奥には打たせ湯があったが、打たせ湯付近は段差付近よりも温度が高かったせいかあまり人がいなかった。私も打たせ湯のところまで行ったが、熱くてすぐ離れた。
お湯の使用方法か表記上のことか私は事情が全く分からないが、これまでの口コミを見ていると、過去そういうことで問題があったらしい。そういった点は今は改められているだろうから私は気にしないし、むしろ浴場内には「日本全国高濃度(高張泉)十傑表」なる張り紙があり、第五源泉が2位・第一源泉が5位とあったので、すごい温泉なんだと思った。温泉専門家も高い評価をしているらしい。過去のことはどうであれ、ここは源泉掛け流しだし、浴槽ごとに飲泉場設けるなどして、お湯を大事にしている施設だと思うので高めの評価をしました。0人が参考にしています