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ここにはジェットバスやサウナも電気風呂もないし、マッサージなどのサービスもないけれども、凡百のスーパー銭湯を凌駕する魅力があると思う。施設全体に品格があって、経営者のポリシーが伝わってくるように感じた。泉質は国内第4位の高濃度といわれているが、湯だけでなく、酒蔵を利用したという建物の内装には角ログ風の柱や天然木がふんだんに使われていて、浴場内の照明も白熱ですべて木や竹を使った誂え物、サッシも木製というこだわりようである。安っぽさが全く無い。浴場内にはプラスチックやアルミといった新建材は一切見当たらず、洗い桶や下足札も当然木製である。また、脱衣場には飲み物の自動販売機も無い。そういったものはここの雰囲気にそぐわないだろう。感心したのは、一人用の洗い場の幅が130センチ程もあって広々としていることだ。平日の昼時ということもあって子供連もいなくて静かにゆったりと入れた。源泉がなみなみと注がれているお釜型のつぼ湯は冷泉だが、露天と内湯に浸かった後に入ると本当に気持ちが良かった。ひとつ残念だったのは車で行ったので湯上りに地ビールの軍艦ビールが飲めなかったことである。この次は下戸の運転者を連れて行こうと思う。
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