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ゆかし潟周辺の湯川温泉の温泉施設には外れがない。狭い区域に良泉が所狭しと林立し、どこに入ろうか迷うほど。ここ喜代門の湯も源泉かけ流しを採用する実力派の日帰り温泉施設であった。
以前は喜代門という旅館であったらしいが、現在は小奇麗な日帰り温泉施設に生まれ変わっている。国道42号線沿いにあり、他の湯川温泉の日帰り入浴施設よりわかりやすい場所に位置する。道路を挟んで喫茶きよもんという軽食が可能な施設もある。
建物は和風の瀟洒なもので、内部も日本庭園が綺麗に整備され、また、畳敷きの湯上りの休息所も整備されており、ソツがない。さすがに勝浦温泉「海のホテル一の滝」直営による施設だ。「一の滝」も源泉かけ流しを採用する良心的ホテルだが、こちらも同じく良心的。
浴槽は内湯が一つで、浴槽は比較的広い印象。天井に窓を配し、採光性良好な室内に出来上がっている。泉質はこのあたりに多い単純硫黄泉で、40・8度の湧出温度、Ph9.3の若干のツルヌル感ある湯。無色透明で飲用すると硫黄の臭気と若干の甘さがある。かけ流しのため飲用可能。
ゆかし潟周辺の源泉かけ流し日帰り温泉施設施設は、いづれも実力派でかつ良心的。当湯にしても、露天風呂などしつらえて加温のため経費増のため値上げしたり、湯量が足りずに循環設備を導入するなどの愚策を採らず、小振りな内湯のみにとどめて源泉そのものを提供する姿勢がすこぶる好ましい。5人が参考にしています