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マグロで有名な那智勝浦町にある。紀伊勝浦駅からだと車で南下すること10分ほど、国道42号線沿いある。営業時間は12:00から23:30と確認。浴室内は10人ほど入れる内湯の大浴槽が1つのみ。pH9.3の単純硫黄泉が潤沢にかけ流し。見事にオーバーフローしている。湯口からははっきりとした硫化水素臭がする。40℃ほどの湯であるが、温まりがよいためか多目の発汗が見られた。浴後はさっぱり+肌がつるつる。微細な泡つきを確認できた。ここではもちろん塩素の使用なし。文句なく良好な湯である。カランは8つほど。ただし、1人分のパーソナルスペースは小さめ。カランの湯も源泉。水は違う。
浴質は天井からの採光と薄い青系のタイルなどのお蔭で清明な印象を受ける。湯も素晴らしいが、それ以上に浴室の色合い、空気感から受ける湯のイメージが素晴らしい。よくできた施設である。「かけ流し」と「内湯のみ」の2点はオーナーのこだわりだそう。
勝浦や新宮といった紀伊半島南東部は京阪神からのアクセスがすこぶる悪い地域であり、小生もなかなか訪れる機会に恵まれなかった。今回一連の湯を訪れてみて、もっと早くに手間暇を惜しまず訪問すべきだと反省した次第。良質の湯が良質の使い方をされており、また土日でもすいているそうで、都市から隔絶されたような環境にも惚れ惚れした。3人が参考にしています