-
温泉好きならば料金をアップさせても貸切露天付きの部屋を取らないとかなり面倒な思いをすると思う
全8室の小さな宿 その内半分に源泉かけ流しの部屋露天が付いている
その他畳敷きの貸切風呂がひとつと
岩露天風呂
岩露天は消毒剤入りで循環してる為
肌が敏感だと刺激の棘を感じる
やむなくかけ流しとして貸切風呂を使うしかないのだがこれが30分区切りでフロントに鍵を返しに行かねばらぬので大変使い勝手が悪い
のんびり風呂に浸ることもできず
ロケーションも温泉地の駐車場のど真ん中で情緒感に欠け
寂しい思いすら感じられる
と救いようが無いような印象の宿だが
その悪印象を吹き飛ばしてくれたのが料理
前日の満山荘もそうだが
長野の宿は総じて食事のレベルが高い
こういう所で食すとホテルの高級料理店支店等で3万以上払ったのが
馬鹿馬鹿しく感じる
まさに湯の群馬 食の長野!
前菜造り共に気が抜けている感じが一切せず
板長は煮る技術に長けているのか
椀の鯛の白身は噛むと中にくるまれていたもち米の歯触りが心地良く
土手鍋の中の信州牛は旨味が締っていた
揚げ物が不得意なせいか天ぷらの衣には湿度を持った重々しさを感じたのだが
野沢菜と味噌で焼いた岩魚の焼き物や
最後の土鍋ご飯に到るまでほとんどゆるみがなかった
欲を言えば
また食べる為に訪れたいと思わせるほど印象に残った物があったかと言うと
くれないのすっぽん鍋
八重垣の刻み葱の蒸し物
満山荘の牛乳豆腐
これに匹敵するインパクトにあたらなかったというのが素直な感触だ
同じ長野の名宿 岩の湯で出された創作料理よりは完成度ははるかに高いのだが
岩の湯ほど旅館の作りがのびのびと広がっていず
前述したように湯もくつろぎの場とはならなかった
ロビー奥にあるマッサージ椅子は大変重宝したが
再訪するかどうか微妙
やはりかけ流し付きの部屋に宿泊して評価し直すべきかもしれないが0人が参考にしています