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大雪警報明けだったので、宿までのアプローチは過酷なワインディングロードとなっておりました。が、苦労して向かった甲斐がありました。どっさり雪を被った文化財の宿は素晴らしい趣で、とにかく本館の元湯が凄かったっす。
とはいえ、この元湯、風情のある湯殿というわけではありません。基本、昭和の趣ではありますが、微妙と言えば微妙。しかし、居心地の良さの前にあっては、そんなこと、どうでもよいことでした。 ドバドバ掛け流しで、湯船の端には寝湯スペースが設けられていて、豪快な湯滝は打たせ湯にもなります。言わずもがな、湯質は最上級。温度も湯船では41度程度と絶妙。浸かりながら『すげーすげー』と独り言を連呼してしまいました。味は金気と微炭酸味。しじみのお吸い物を薄くしたような色で、茶色で細かい湯の花の浮遊がありました。
今回、年末の繁忙期の日帰り入浴だったにも係わらず、小一時間の利用中、過半の時間で運よく貸切状態でしたが、元湯はゆったりできてナンボだと思いますし、他に宿泊客専用の外湯もあるとのこと。ここは泊まってみたい!16人が参考にしています