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8月13日、泊まった。昔、ドイツで行われた万国霊泉博覧会に出泉された温泉だと聞いていたので、期待して行った。
一歩宿に入ると風格のある感じの木造建築。なんでも江戸の昔の建築だという。奥には別館もあったが、案内されたのは本館のほう。
弘治元年(1555年)の昔から出ている47度のナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)は、かなり温度が高いものの、あまり熱さを感じさせないのが不思議だった。約2メートルのところから源泉が打たせ湯として、落下しているが、その噴出口に付着した析出物が半端ではない。すごい厚さで付着していた。
この宿には別館があり、そちらには露天風呂と展望風呂がある。こちらの温泉は新しく掘削したものでやや泉質が異なる。私的には本館の湯のほうがお気に入りである。それに建物も江戸の時代のもののほうが風情があっていいと思った。
料金の割には料理も頑張っていて、仲居さんたちの即座の反応が気持ちよかった。帰るときの女将の応対はすがすがしく、また来ようと思ったものだ。やはり客商売は何気ない応対でお客を虜にするものでないとダメだな、としみじみ思ったものだ。7人が参考にしています