- 温泉TOP
- >
- 北陸・甲信越
- >
- 長野県
- >
- 白馬
- >
- 白馬塩の道温泉
- >
- 倉下の湯
- >
- 倉下の湯の口コミ一覧
- >
- 倉下の湯の口コミ 意外と空いていますよ
-
夏山シーズンやスキーシーズンには合宿の学生さんや観光の外国人さん、湯治のお年寄りやらでごった返している印象がありますが、タイミングさえ間違えなければ結構閑散としている時期のほうが多く、のんびり、ゆったりと湯浴みが楽しめる人気の温泉施設です。
塩分や鉄分などが多く含まれる茶褐色の湯は、アトピーなどによいとのことで、閑散期を狙って,湯治に来たという方もみうけられます。
湯船は近年のリゾート温泉のデザインに多く見られる、屋根の半分かかった半露天がドンと鎮座しているだけのシンプルなつくりです。
湯船に移動すると目の前に白馬連峰の山のみが眼に入ってくるように視界を遮断するデザインになっており、思わずうなってしまうほどです(特に冬山の見事な景色は圧巻)。
また、露天なので、傷みが激しく、メンテナンス、コスト的に使い辛いはずの木を床や壁に使っていて、山の中の温泉とという演出にも関心します。
湯小屋自体の外観は小さな小さな山小屋風なのですが外観からは想像できないほどに脱衣所、洗い場、浴室が広く採られていて、予想以上にゆったりとした湯浴みができます。
洗い場は虫除け、寒さ対策で、ガラス張りの室内に設けられているのも気が効いている。
ここ湯小屋をデザインした人の感性の凄さは賞賛に値すると常々感じていたが、このタイプの温泉施設が増えてきていると聴いて、納得がいった。平成時代の湯小屋建築の傑作ともいえるんじゃないかなあ(ただし、館内の待合室の狭さと居心地の悪さは如何ともしがたい)。
そして、さらに感心させられる点は、洗い場に上がり湯が用意されている点です。近年、温泉ブームといわれた時期があって、良質な温泉場に人が集中してしまうようになると、いくら良質な湯で掛け流しといっても、入湯者のほうが圧倒的に多すぎて、お湯自体が汚れてしまっている場合のほうが多くみうけられることが頻繁になりました。
名湯といわれる温泉の常連さん方に聴いても、あえてシーズンを避けて来るようにしているという声を良く聴きます。
湯船からあがって、サッお湯をふき取るだけで服を着るというわけにはいかず、せっかくの温泉湯をシャワーで洗い流さないと、気持ち悪くて仕方がない。ということです。
以上の理由で人気があって、利用客の多い泉質自慢のお湯には、源泉の上がり湯があるべきだ。と、考えているのですが、実際めったにお目にかかることがないのが、実情です。ちょっとした気配りと、わずかなコストで実現できそうなものなんですが。
ところが、ここの施設では、これでもかとばかりに大きな上がり湯層が設けられ、混雑時にも問題なく利用ができるほどです。なんだかありがたくてありがたくって仕方がありません。
なんだか、べた褒めな書き込みばかりで真実味が欠けた内容になってしまいましたが、泉質、施設ともいろいろ唸らされる温泉施設です。
ただ、せっかくの湯小屋の好印象を、台無しにしているものがあって、非常に残念に思っていることがありまして。
ここの敷地内に白馬塩の道温泉の泉源があるのですが、ひっきりなしにタンクローリーがそこから源泉を積み込んで出て行くのを見てしまうと満足気分が急に失せてしまうのです。2人が参考にしています