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石打からR353を十日町に向かうと、上り坂の途中で左手に奥の湯が見えてきます。一山越えると清津峡で、このあたりの観光に絡ませて尋ねるには穴場の温泉と言えるでしょう。
玄関を入ると、家族的な雰囲気で、気さくに迎え入れていただけます。なんともそれが心地よい。案内されて浴場に入ると、またまたのんびりとしています。女湯は浴場で立っていると国道から宿に入る橋から丸見え、男湯は裏の畑から丸見えです。そんなこともあまり気にならないほどのどかな感じです。
湯口は二つあり、片方からは熱い(加熱した)湯が、片方からは冷たい源泉がそのまま注がれていました。この源泉からほどよい硫黄のにおいが感じられ、幸せな気分にさせてくれました。この源泉の湯口は男湯と女湯の仕切りの間にあって、竹筒で両方に振り分けることができるようになっていました。竹筒が自分の方に向いていないと、源泉の量が少なく、浸かっている時に硫黄のにおいをそれほど感じることができなくなります。私たちは竹筒の向きを時々変えながら、それぞれ硫黄のにおいを楽しみました。におい以外の特徴はあまりなく、無色透明のさらっとしたお湯です。その点、癖がなく入りやすい温泉と言えるでしょう。
燃料高騰の折、過熱しながら源泉を注ぎ続けるのはたいへんだとは思いますが、頑張っていただきたい宿です。4人が参考にしています