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投稿日:2023年5月2日
湧水の里に建つ湯宿で川魚料理に舌鼓… (加久藤温泉)
きくりんさん [入浴日: 2022年4月12日 / 1泊]
44.0点
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33.0点
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55.0点
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44.0点
湧水の里に建つ湯宿で川魚料理に舌鼓
えびの市郊外の里山風景が広がる地にひっそりと佇む、鯉料理が有名な温泉旅館。近くに湧き水の水源があるらしく、水の豊かな地に建つ宿です。また、九州温泉道の対象施設でもあります。平日に、一泊二食付で利用してみました。
この日は、2階の6畳和室「菜の花」に宿泊。トイレ共同で、布団が既に敷かれています。窓から池を望む景色です。
浴衣に着替えて、早速温泉へ。玄関から右手に長い廊下を進んだ突き当りに男女別大浴場
があり、男湯は左側です。
コインレス鍵付ロッカーとプラ籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、ツバキ系です。
壁際に4人サイズの石造り内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 加久藤温泉)がかけ流しにされています。泉温38.2℃を加温して、41℃位で供給。PH7.10ながら、肌がスベスベする浴感です。湯を口に含むと、無臭でちょっぴり塩味がします。
続いて、奥の7人サイズの岩風呂へ。湯温は38℃位。手前の浴槽からのオーバーフローもあります。不感温度帯のぬる湯に浸かり、貸切状態でまったりできました。
夕食は、1階の広間で。お品書はありませんが、栄養満点の鯉料理とプラス三品のグレードアッププランで予約。食前酒は梅酒に始まり、モズクと蛸の酢の物、珍しい鯉の南蛮漬け、鯉の玉子の煮付け、かぼちゃの煮物が並びます。続いて、鯉の洗いは酢味噌で。全く臭みがなく、シコシコと歯ごたえ抜群で生ビールがすすみます。虹鱒の塩焼と鯉のフライ甘酢餡掛けは出来立てで。サクッと揚がった皮と滋味深い鯉の身が旨い(ただし、骨が多いので注意が必要)。牛肉の陶板焼が出て、生ビールを追加。茶碗蒸しにご飯と味噌汁(鯉こくというより、あら汁みたい)、デザートのコーヒーゼリーでお腹いっぱいになりました。
翌朝も、ぬる湯を堪能。温泉の2つの浴槽は、なんと館主親子二代の手作りなのだとか。
朝食は、1階の個室で。窓から、大きな池を真下に臨みます。焼き鮭の主菜の和定食で、さつま揚げ・煮しめ・ハムエッグ・揚げ出し豆腐と安定のメニュー。ご飯と具沢山の味噌汁、香の物でお腹いっぱいに。デザートに、手作りのベリームースゼリーと湧水コーヒーも付きました。
広間の前のガラス張りの廊下の池に、50年生きてるチョウザメがいるんですよと、若女将が教えてくれました。
宿泊料もお手頃なので、静かな環境でぬる湯と川魚料理が好きな人にはもってこいの宿かと思います。
ラドン含有量: 3.81X10ー10(Ci/kg)
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン60.7mg、アンモニウムイオン1.3mg、マグネシウムイオン1.2mg、カルシウムイオン5.6mg、鉄(II)イオン0.2mg、マンガンイオン0.1mg、フッ素イオン0.3mg、塩素イオン6.4mg、炭酸水素イオン134.4mg、硫酸イオン35.1mg、メタケイ酸124.1mg、メタホウ酸1.0mg、遊離二酸化炭素4.4mg、成分総計0.3805g
※なお、平成21年の分析書だったので、まもなく更新かも知れません。14人が参考にしています