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箱根登山鉄道の大平台駅から、徒歩で約3分。大平台温泉の中心地に佇む、客室数わずか8室のアットホームな温泉宿。黄色にペイントされた外観が特徴的な宿でもあります。平日の午後、日帰り入浴してみました。
入浴料は、2階のフロントで。この日は「横浜ウォーカー」の特典で、半額の500円(通常平日1000円)+入湯税50円で入浴。フロント横の階段を下りたところに、男女別の浴室があります。男湯は、左側の「月見の湯」(ちなみに女湯は「里見の湯」) です。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、手前左右に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、家庭用のものです。
窓際に5人サイズの遠赤外線効果があるという溶岩を用いた石造り内湯があり、無色透明のナトリウムー塩化物温泉(源泉名: 箱根大平台温泉組合供給温泉)が満ちています。泉温55.3℃を、加水なし・加温あり(気温の低い期間のみ)で42℃弱位で供給。PH8.5で、やや肌がスベスベする浴感です。循環あり(湯温調整のため)・消毒なし。湯口の湯を口に含むと、微かに塩化物臭がして円やかな味がします。
続いて、外の露天風呂へ。3人サイズの石造り浴槽があり、湯温は40℃弱。常時サラサラとオーバーフローしており、循環・かけ流し併用でしょうか。囲まれていて日中は空しか見えませんが、なるほど夜になれば月見の湯というわけですね。時折聞こえる汽笛の音に、静かな雰囲気の中で旅情を駆り立てられます。坪庭の溶岩でできた親子亀に癒されながら、ずっと貸切状態でまったりできました。
いつも素通りしていた大平台温泉ですが、小宿が点在し日帰り入浴を受付けるところもある模様。穴場的な湯処を見つけるもよし、隠れ家的な湯宿でほっこりするもよしと、まだまだ開拓の余地がありそうです。
主な成分: リチウムイオン0.30mg、ナトリウムイオン291mg、マグネシウムイオン1.56mg、カルシウムイオン23.1mg、アルミニウムイオン0.02mg、鉄(II)イオン0.02mg、フッ化物イオン0.39mg、塩化物イオン424mg、臭化物イオン0.89mg、硫酸イオン39.0mg、硝酸イオン0.65mg、炭酸水素イオン71.2mg、炭酸イオン1.69mg、メタケイ酸イオン8.08mg、メタホウ酸イオン3.79mg、メタケイ酸129mg、メタホウ酸19.5mg、遊離二酸化炭素0.37mg、成分総計1.033g16人が参考にしています