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京急本線の弘明寺駅から、徒歩で約10分。明治21年(1888年)に開業した、老舗の木造旅館。住宅街の奥まったところで、竹林に囲まれてひっそり佇んでいます。平日の午後、日帰り入浴してみました。
すみませーんと玄関で何度か叫ぶと、お歳を召した女性が来られて受付(ちょっと耳が遠いご様子)。温泉に入りたい旨を伝えるも、三連休の後でまだ湯を張り替えていないとのこと。困った顔を察してか、「小さな方のお風呂で良ければ…」とおっしゃって頂き、館中へ案内頂きました。
入浴料840円を渡して、玄関から右手に廊下を進むと浴室があります。大きい風呂が手前で、小さな方は奥に。広さは、家庭用と同じくらいでしょうか。
浴室に入ると、1人分のシャワー付カランがある洗い場。1人サイズのタイル張り枠ポリ浴槽には、無色透明の温泉法第二条該当泉(源泉名: 中里温泉1号井)が注がれます。泉温16.1℃を、加温・加水して41℃位で供給。PH6.9で、肌がややスベスベする浴感です。循環濾過・消毒ありながら、塩素臭は気になりません。窓を開けると、小さな中庭。親戚の家を尋ねたように、一人ゆっくり湯浴みできました。
ちなみに、大きな方のお風呂は、洗い場に4人分のシャワー付カランがあり、4人サイズのタイル張り浴槽。春の筍シーズンになると、毎年予約で一杯になるのだとか。正直、湯自体には特長が乏しいものの、秘湯感に溢れた湯宿です。
主な成分: ナトリウムイオン24.1mg、マグネシウムイオン20.5mg、カルシウムイオン64.4mg、塩素イオン21.0mg、硫酸イオン149.0mg、炭酸水素イオン146.0mg、メタケイ酸61.8mg、成分総計496mg19人が参考にしています