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秋田県にかほ市、金浦地区にある日帰り兼宿泊施設。
今回の宿泊候補でしたが、時間的に調整が出きず日帰り利用となりました。
実際に訪問して、想像していたものと随分印象が異なりました。個人的は施設面でストライクすぎる施設でした。
評価したい点が多すぎるのですが、箇条書きすれば
1.このへんは臭素系アブラ強塩泉地帯にも関わらず、白濁硫黄泉
2.学校校舎を移築して利用。元々三セク施設ですが、現在は民営
3.不思議な哀愁が漂います
1.に関してですが、単純硫黄冷鉱泉(低張性、中性、冷鉱泉)。酸性度は高くないのですが、湧出温度15度程度で、加温無し完全掛け流し浴槽(加水用の井戸水蛇口はあるが非稼働)があります。勿論加温浴槽もありますが、この硫黄系交互浴は長野渋辰野館を思い出した。また、ラジウム浴槽と銘打たれたものがあり、これはどうやら玉川温泉の北投石を放り込んだだけみたい、玉川温泉の分析表が堂々と掲げられているのにはびっくりした。
2.に関しては、まぁそのままなんですが、特徴ある瓦をはじめ、建築的にも非常に興味が持てるものでした。
3.に関しては、癒しをコンセプトにしたスーパー銭湯やリゾートホテルは星の数程存在しますが、そのほとんどが癒されるように考えて作られた感あり、利用客も『今日は癒されるんだ』と自分に言い聞かせて、ある意味偽りを妄想しているというか・・・、ここはそういうのとは無縁な空間だった。浴室内には数名のお客さんがいましたが、ものすごく長居してます。日常使いの施設っぽいが、そうでもない感じ。
館内では濃い秋田弁が時折飛び交い、交通量もほぼ無いような立地で、館内BGMも無いのでとても静か。
温泉がめちゃくちゃ凄い訳でも無ければ、タイル張りの内湯はごくごく普通。でも『今日は癒されるんだ』じゃなく『あれ?』という不思議な感覚に酔ってしまいました。
宿泊すれば、かなり大量の地元食材利用の食事が提供されるみたいなので、ここは近いうちに宿泊利用してみたい。12人が参考にしています