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新潟市内から日本海側に沿って数十分走ると何やら巨大な石仏が・・・。特にこのあたりは建物等も少ないため目立ち、周りの風景ともマッチしていない感じです(笑)。これこそが温泉マニアの間では有名な西方の湯でした。とても立派な門構えの外には100台はゆうに停められる広大な駐車場があり、全く車は停まっていなかったので、門の中に駐車しました。建物の中に入ると予想以上に怪しげな雰囲気、薄暗く宗教にまつわる骨董品等が数多く陳列されており、人の気配はありませんでした。呼鈴を鳴らしようやく受付の人が出てきて入浴料を払い、長い廊下を歩いて浴室へ・・・。その間にも今ではあまり使われていないと思われる広間や掛軸のようなものが多数展示されていました。脱衣所に行くとちょうど上がってきた先客以外に客はおらず、いきなり広い浴室を貸切状態でした。ここは郡司さんの解説では便所の臭いがする温泉ということでしたが、むしろ便所の消毒の臭いといった方が適切なような気がします。チョコレート色で透明度が低い泉質は正にクレゾールとヨウ素臭が混ざった独特の臭いで、何回か通うとある意味病み付きになりそうです(笑)。昨年の年末に行ったため露天風呂は休業中でしたが、内湯だけでも数十人が入れる広さです。源泉温度はかなり熱く、ヨウ素と臭素の含有量が多いことが特徴的な泉質です。このようにお湯も非常に個性的ではありますが、何よりその雰囲気に圧倒される施設でした。一度試しに訪れてみてはいかがでしょうか。
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