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JR別府駅から程近く、住宅街の中にひっそりと佇む、レトロな木造建築の旅館。日曜日の夕方、日帰り入浴してみました。「今日はお泊まりの方が多くて…」、そう切り出した女将さん。私の困った顔を見て、「露天風呂だけで良ければ」とおっしゃって頂く。入浴料500円を渡し、玄関から左手に廊下を進み、サンダルを履いて館外へ。細い路地を抜けると、露天風呂があります。びっくりする程、野趣満点。10人サイズの石組み浴槽には、無色透明のナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(源泉名:山田別荘)が、かけ流しにされています。PH8.3で、肌に優しい浴感。湯温は40℃位です。蚊取り線香を炊いていましたが、たくさん刺されてしまいました。帰る際に、ご好意で内湯も拝見。玄関から、真っ直ぐ奥に進みます。夕暮れ時、暖色系の明かりが灯り、何とも言えないノスタルジックな雰囲気。ギシギシ歩くと軋む板張りの廊下も、木造旅館ファンにはたまりません。突き当たりの右側に浴室。天井が高く、階段を少し下りる昔ながらの造り。扇型の小ぶりな石造り浴槽。こちらは、昭和5年建築当時のままだとか。あぁ、一度泊まってみたい。女将さんに感謝し、宿をあとにしました。
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