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長湯温泉を流れる芹川の上流、県道30号線を千寿温泉より先に進んで、看板を目印に左折。里山風景が広がる細い道を進んだ先に佇む、瓦屋根の趣きのある湯宿。また、九州温泉道の対象施設でもあります。平日の午前中に、日帰り入浴してみました。
入浴料500円は、左手の母屋の玄関で御主人へ。母屋を出て右手に行くと、大きな門の下右側に浴室棟入口があります。浴室は男女入れ替わるようですが、家族湯の前を通って突き当たりの浴室が、この日は男湯でした。
棚だけの脱衣場には、ドライヤーも完備。湯気抜きのある高い天井の浴室に入ると、カランのある洗い場はありません。かけ湯を十分して、いざ入浴。
左側に、5人サイズの石造りだか木造りだか分からないほど析出物で覆われた内湯があり、うっすら黄褐色がかった透明のマグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩泉(源泉名: 有限会社 郷の湯旅館)が、源泉かけ流しにされています。泉温51.0℃を、加水・加温せず42℃強位で供給。PH8.6で、肌がスベスベする浴感です。循環・消毒なし。歩くと、底に溜まった粉場の湯の花が舞い上がります。湯面には、油膜のような湯の花も浮遊。湯口の湯を口に含むと、鉄臭がして苦しょっぱいです。窓から、小川と里山の景色。ずっと貸切状態で、まったりできました。
これだけ温泉成分の析出物が付着した湯舟は、なかなか見れないなぁと感動もひとしお。温泉ファンには、一度は訪れて欲しい湯処ですね。
主な成分: リチウムイオン0.9mg、ナトリウムイオン486.0mg、アンモニウムイオン1.4mg、マグネシウムイオン310.0mg、カルシウムイオン197.0mg、マンガンイオン0.5mg、鉄(II)イオン3.7mg、フッ化物イオン0.4mg、塩化物イオン240.0mg、ヨウ化物イオン0.7mg、硫化物イオン0.2mg、硫酸イオン453.2mg、炭酸水素イオン2760.0mg、メタケイ酸235.0mg、メタホウ酸10.3mg、メタ亜ヒ酸0.1mg、遊離炭酸792.0mg、成分総計5.573g25人が参考にしています