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黒川温泉近くの小田温泉エリアのはずれ、飛瀬温泉の一軒宿。プチ黒川ともいうべきこの辺りには、穴場的な宿が多い印象だが、ここは強気の1泊2食25000円の設定。年末でどこの宿も満杯で、運良くキャンセル待ちで予約できたため、思い切って宿泊。
1週間前に降った雪が残る中、幹線道路から細い農道を数分進むと宿はあった。周りには、見事に何もない。ひたすら山と林があるのみ。小高い丘というか、山の斜面を使い、母屋と全6室の離れ、展望風呂が回廊でつながっている。部屋は和室と和洋室があるが、和洋室に宿泊。二部屋続きの広々としたもので、一部屋にはベッドがあり、一部屋にはコタツ。両方の部屋にテレビがあり、DVDもあれば、加湿器もあった。トイレは全自動トイレ。部屋着は、パジャマと浴衣の両方を準備。風呂に浮かべるキャンドルもあり…ということで、何かと充実していて快適だった。一つだけ、不満だったのは枕が高すぎることぐらいか。この部屋の感じだったら、高低2種類くらいはあっていいのにと思った。
ここの宿の最大のウリは広い部屋風呂だと思われるが、予想以上に広かった。しかも、二十四時間源泉掛け流し。褐色の適温の湯で、窓を開ければ半露天感覚の立派な風呂であった。
大浴場はなく、貸し切りの展望風呂が二つ。食事は母屋の食事処の個室で。それなりに工夫された食事ではあったが、正直、20000円の宿とどこが違うかは実感できなかった。何か手違いがあったらしく、お品書きにあるデザートが出来ないとのことで、何の変哲もないフルーツが出たのは、ちょっと呆然とした。もっと安い宿で、もっと美味しいところもあると思う。この宿の宿泊料の大半は、充実した施設とサービスに対するものなのだなあと思った。
食事から帰ると、夜食のおにぎりがコタツの上に置いてあった。ありがたい心遣いだが、玄関のこあがりに置く方がよいのではないか。システム的に誰も入ってこないと思っていただけに、あまり気持ちはよくない。プライベート重視の方針とずれているような気がする。
食事等、多少おやっと思う点もあったが、湯を楽しみながら、静かに過ごすには快適な宿である。施設は充実しており、従業員の対応も良い。聞けば、近くにある民宿、旅館の姉妹館として誕生したらしい。まったくの想像だが、アイデアマンのご主人が、こんな宿があったらいいなあというお客さんの要望をいろいろ取り入れて、こんな形になった…という感じがした。だから、何かと快適ではあるが、ちぐはぐな印象も受けた。個々の要素の落差が大きいというか。まだ出来て日も浅いので、さらに改良されるといいと思う。
初めて25000円の宿に泊まったが、30000円だったらどうなるんだろう?50000円は、何をもってその値段なのだろう?などと、新たな疑問が起こってきた、今日この頃だ。0人が参考にしています