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前から気になっていた有馬温泉・上大坊さんに宿泊してきました。自宅から車で40分程と近距離ではありますが、日帰りは平日のみという敷居の高さがあり(現在はどうも土日でも日帰り受けつけしている様子)、宿泊してみました。
有馬温泉の中心部に位置し、立地は最高。ただし細い道が多く通行人も多いので、施設駐車場までの運転は難儀を極めました。
土曜宿泊、一番高い神戸牛すき焼きプランを利用、2人で丁度30000円程、有馬温泉の中では破格の安さでしたが、施設はリフォームしているものの、古さや鄙びた感は隠せない。隣の部屋の声は筒抜け、トイレはまさかの和式、廊下の床は抜けている所はあるわで、極上温泉が付属していなければ決して泊まらない感が否めなかった。
料理に関しては没個性的な普通のすき焼き、朝食はバイキング以下の内容。
ただし・・・ ここはあくまでも温泉評価の場であって、施設に対する苦情クレームで評価1を付ける場ではありません。期待していた温泉は想像以上のモノでした。
脱衣所から地下におりるような形なんですが、身長170センチ以上の温泉マニアの方は要注意、必ず頭をぶつけるでしょう。急な階段を降りる途中に天井が低くなっています。思いっきり頭を打ちました。『頭上注意』の看板がほしいところです。
さて、温泉ですが、白湯の上がり湯浴槽と、源泉浴槽のみ! 超シンプル、浴室全体の傷み具合がいい味出しています。
源泉浴槽ですが、想像を絶する熱さにびっくりしましたが、表面だけ熱くなっており中はさほど熱くない。
なんせ湧出温度90℃超の天神源泉が簡易な熱交換機器のみで注がれているわけですから注意が必要です。
一瞬遠目で見ると、関西にありがちな鉄系温泉の色なんですが、浸かってみてびっくり、まるでココアのような色、手で掬うとその不透明度に驚かされます。また湯底には鉄系の独特な堆積物がどろどろ滞留しています。湧出口の析出物もカチンカチンにコーティングされているのではなく、触るとチョコレートのような成分が手にドロドロ付着します。 飲んでみましたが、かなり強烈な塩味と鉄味。花山温泉や長野の国民宿舎 松代荘を凌駕するレベルの高さ、栃木・大出館の黒湯の親戚かと思うような強烈インパクトのある湯でした。
個人的な妄想ではありますが、日本一だと思うアブラ臭湯新潟・西方の湯、炭酸日本一の大分七里田下湯、硫黄系なら北海道オンネトー温泉、酸性なら秋田の玉川、ヌルヌルなら和歌山女神の湯・・・
そして鉄系ならココだと思います。
有馬温泉訪問されるのであれば、芋の子洗い状態必至・消毒まみれの金泉外湯に行くぐらいなら、そこから徒歩2分のこちらの施設訪問を強くお勧めします。23人が参考にしています