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神奈川県葉山町の山間にある、B級というか珍スポットの湯処。平日の午後、利用してみました。ナビに住所を入力し、到着したら普通の民家。看板等は無く、センサーが反応してライトが点灯。なんと、こちらがオーナーさんのお宅でした。温泉に入りたいと伝えると、今から行くから、先に坂道を上っててとご主人。手前の急な坂道を下って来ましたが、ここからは未舗装の急な上り坂。車高の低い車だと、ガリッといっちゃいそうです。100m程上ると、山積みされた廃材と、いくつかの小屋が点在。間もなくご主人もバイクで来られ、一番右手前にある小屋がお風呂と案内されました。
親切に中を見せて頂き説明を受けた後、これで良ければどうぞとおっしゃるので即OK。入浴料500円を払うと、稲龍神山スポーツランドの券をくれます(10枚集めると、1回入浴が無料に)。スポーツランド?もとは、アスレチックなどのスポーツ施設だったのだとか。脱衣場には、プラ籠が2つ。一応、古びた扇風機もあります。すのこ板が敷かれた洗い場には、固形石鹸のみ備え付け。1人サイズのステンレス浴槽には、無色透明のアルカリ性単純冷鉱泉が満ちています。源泉は16℃位とのことですが、既に45℃位に加温済み。予め汲まれていた、タライやポリバケツの源泉でうめて調整します。また、蛇口を捻ると、冷たい源泉も出ます。PH9.6で、かなり肌がツルツルする浴感。口に含むと、微かに玉子臭がします。既に熱いのに、ご主人がどんどん沸かすので、やむなくまた蛇口をオープン。オーバーフローする湯船に身を沈め、薪を炊くいい香りに包まれれば、これぞまさに極上の湯浴み。雨の音が静けさを増す中、ツルツル湯をのんびり満喫できました。
分析表が無いので尋ねると、以前学生さんが調べて持って来たことがあるんだけど、どこにいったかなぁと返事。まぁ、ここでは細かい事は気にしないのがいいのかな。ちなみに、雨の日は道が悪いので、空いているそうです。20人が参考にしています