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丹沢山麓の東端、小鮎川沿いに沸く飯山温泉。明治8年に出版された「皇国地誌(こうこくちし)」に、当時の様子が記録されるほど、栄えた湯治場です。この地に元湯として建つ、純和風の老舗旅館。平日の午後、日帰り入浴して来ました。どデカイ狸(福狸伝説に由来)が迎える玄門をくぐり、小路を抜けていくアプローチ。情緒ある佇まいです。入浴料1000円はフロントで。フロントから左へ真っ直ぐ歩き、池の横を進んでいくと、突き当たりに湯小屋「たぬき湯」があります。籐籠が並ぶ、広い脱衣場。貴重品BOXあり。浴室も広く、洗い場にはシャワー付きカランが11人分と、カランのみが1人分。アメニティはPOLA製です。中央にある、12人サイズの石造り内湯には、無色透明の強アルカリ泉[源泉名:飯山温泉(元湯)]が満ちています。源泉17.5℃を、42℃位に加温。PH11.3で、肌がツルツルする浴感です。循環濾過あり(一部放流式)ですが、塩素臭なし。そこらじゅうに狸の置物がありますが、湯口も大きな狸。豪快に、湯が注がれています。口に含むも、無味無臭。この他、右隣に4人サイズの石造り浴槽。こちらは、湯温40℃位のぬるめ。また、左隣には2人分の寝湯もあります。続いて、外の露天風呂へ。1人サイズの壺湯が2つあり、右が湯温37℃位で、左は40℃位。さらに奥には、10人サイズの岩風呂。囲まれていて景色は望めませんが、野趣溢れる雰囲気です。こちらは、湯温42℃位。先客が上がられた後、しばらく貸切状態で満喫しました。
主な成分: ナトリウムイオン33.4mg、カルシウムイオン1.14mg、塩素イオン15.9mg、硫酸イオン12.0mg、炭酸水素イオン1.64mg、炭酸イオン24.8mg、メタケイ酸41.5mg、メタホウ酸5.14mg、成分総計0.137g47人が参考にしています