-
湯布院と阿蘇を結ぶやまなみハイウェイ沿線、飯田高原に佇む寒の地獄温泉の一軒宿。日本秘湯を守る会会員の宿でもあります。日曜日の午前中、日帰り入浴してみました。
江戸末期、嘉永2年(1849年)開湯と伝わり、独特の入浴スタイルで広く知られています。入浴料は500円(レンタル水着は200円)。本館で受付したら、外に出て左側の通路を歩き、突き当たりの冷泉浴場へ(7月~9月のみ)。ブルーのカーテンが男性用脱衣場で、こちらで水着に着替えます。その前に、混浴の10人サイズのコンクリート造り木枠浴槽が、仕切りを挟んで2つ。共に、うっすら緑がかった透明の単純硫黄冷鉱泉(源泉名:寒の地獄)が満ちています。源泉14℃を、そのままかけ流し。かなり冷たいので、先ずは頑張って何とか半身浴。3分程で、ストーブを炊いた暖房室へ。ここで暖まると同時に、温泉成分を体に染み込ませます。壁一面に書かれた落書きを眺めたら、戻って今度は肩まで浸かります。両手を脇の下に挟んで、ゆっくりゆっくり。PH4.6なのに、肌がツルツルする浴感。でも、鳥肌立ってます!! これを繰り返す、交互浴を数回。不思議と徐々に慣れていきます。浴室の壁に掲げられた「冷泉行進曲」を眺めたり、毎分2160Lの足元湧出で、底から砂が舞い上がるところを探したり。湯上がりに、近くの飲泉場で飲泉してみると、仄かな玉子臭がして、まろやかな味がしました。
もちろん、加温浴槽と冷泉がある「互久楽湯」という浴室もあり、一年中入れますよ。
主な成分: ナトリウムイオン27.74mg、カルシウムイオン38.84mg、マグネシウムイオン10.85mg、硫酸イオン174.6mg、メタケイ酸117.0mg、遊離硫化水素2.838mg、成分総計398.0mg13人が参考にしています