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投稿日:2019年10月31日
伝説の島の温泉 (姫島村健康管理センター)
きくりんさん [入浴日: 2019年4月14日 / 2時間以内]
55.0点
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55.0点
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44.0点
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国東半島の伊美港から、姫島港までフェリーで約20分。フェリー乗り場を出て、右手の東方向へ移動すること約4km。姫島の東側の海岸沿い佇む、姫島七不思議伝説の一つである拍子水を利用した温泉施設。日曜日の午後、利用してみました。
入浴料310円(小タオル付)は、左側の受付で。左手奥のスロープを上がった所に、男女別の浴室があり、男湯は左側です。
コインレス鍵付きロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。島民の方のアカスリタオルが干され、憩いの場であることが連想されます。浴室に入ると、右側手前に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、固形石鹸と一般的なシャンプーのみです。
窓際にタイル張り石枠内湯が2つあり、左側の4人サイズの方は緑褐色に濁った炭酸水素塩泉(源泉名: 拍手水温泉) を源泉かけ流しにしています。泉温24.9℃を、そのまま注ぐ冷泉。ph6.5で、肌がややスベスベする浴感です。湯面にアブラのような油膜が浮いていて、透明度は、20cm位でしょうか。冷たいのを我慢して浸かっていると、アワ付きも見られました。
右側の6人サイズの方は、42℃位に加温。真ん中から、ブクブクと泡が出ています。湯が減ったら、加温湯や冷泉のバルブを捻って湯を足すようにと注意書きも。湯船の縁は、茶褐色のウロコ状になった温泉成分の析出物で覆われています。
また左側に飲泉場もあり、口に含むと鉄臭がしてエグ味もある炭酸味。窓を開けると、海を一望する景色。交互浴を楽しみつつ、タイミングが良かったのか、しばらく貸切状態でまったりできました。
使用状況表示が無かったので受付の方に尋ねると、冷たい方は源泉そのままですが、温かい方は循環・消毒ありなのだそう。帰り際に、建物右手の池の所に源泉が湧いているので飲んでみてと勧められます。行ってみると、ボコボコと勢いよく湧出。飲んでみると、飲泉場よりシュワっと感が凄かったです。
日本書紀にも登場する比売語曽(ひめごそ)社の女神が、手拍子を打って天に願うと水が湧き出たという拍子水の伝説も面白いですが、海のすぐそばなのに塩化物泉ではなく、鉄分を多く含む炭酸泉が渾々と湧き出ているのも興味深いですね。
主な成分: リチウムイオン0.7mg、ナトリウムイオン122.0mg、アンモニウムイオン0.3mg、マグネシウムイオン225.0mg、カルシウムイオン254.0mg、ストロンチウムイオン5.4mg、マンガンイオン1.8mg、鉄(II)イオン9.6mg、フッ化物イオン0.4mg、塩化物イオン150.0mg、臭化物イオン0.4mg、硫酸イオン200.0mg、炭酸水素イオン1710.0mg、メタケイ酸145.0mg、メタホウ酸3.6mg、遊離炭酸1350.0mg、成分総計4.186g24人が参考にしています
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