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西鉄天神大牟田線の西鉄久留米駅から、徒歩で約15分。久留米市の市街地に佇む、平成元年にオープンした温泉宿。日帰り入浴を積極的に受け入れており、宿泊も出来る日帰り温泉施設という方がしっくりくるかも。また、九州温泉道の対象施設でもあります。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
外観は、もちろんホテルの佇まい。「湯の坂」の地名や、近くの池が冬でも凍らない等、昔の故事を信じて掘ったところ、毎分400Lもの温泉が湧き出たのだとか。入浴料730円は、2階のフロントで。靴箱キーと引き換えに、ロッカーキーを受取るシステムです。
玄関から左手の階段を下りて、1階の男女別大浴場へ。男湯は、左側の「観音湯」(右側は、女湯の「薬師湯」)。縦長ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に11人分のシャワー付カランと2人分のシャワーブースがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
窓際に20人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら白濁したアルカリ性単純硫黄温泉(源泉名: 久留米温泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温49.4℃を、加水・加温せず42℃位で供給。PH9.5で、肌がツルツルする浴感です。循環・消毒なし。湯口の湯を口に含むと、無味でほんのり玉子臭。小さな白い湯の花も、大量に舞っています。手前には、3人サイズのジェット水流付座湯と、3人分の寝湯もあり。湯温は、いずれも41℃位です。
続いて、外の露天風呂へ。10人サイズの石造り木枠浴槽は、湯温43℃位の熱め。奥に16人サイズの切石造り浴槽もあり、こちらは湯温41℃位。囲まれているため遠くの景色は望めませんが、石垣の上の傾斜にある日本庭園を眺めつつ、街中で玉子臭のする肌ツル硫黄泉を満喫できました。
この日は、平日の午後だというのに中々の賑わい。宿泊や食事をすると評価も変わるかも知れませんが、アクセスも良く気軽にかけ流しの温泉に浸かるには、とても便利で人気なのではないでしょうか。
主な成分: ナトリウムイオン76.9mg、カルシウムイオン0.9mg、フッ素イオン7.4mg、塩素イオン3.7mg、硫化水素イオン3.2mg、硫酸イオン10.8mg、炭酸水素イオン134.2mg、メタホウ酸イオン1.1mg、メタケイ酸55.0mg、成分合計291.4mg
※なお、平成16年の分析書だったので参考までに44人が参考にしています