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投稿日:2007年3月29日
別府の竹瓦、長門湯本の恩湯! (恩湯(おんとう))
ごんごんさん [入浴日: 2007年3月24日 / 2時間以内]
55.0点
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竹瓦温泉の前に立った時、ここがあるから別府温泉郷がある、という、ある種神々しいオーラを感じましたが、ここ恩湯にも共通した存在感がありました。写真で見ると、キャラクター「ぬく丸」入りの電飾がイタくてB級な雰囲気ですが、実際建物の前に立つと、そんなマイナス要因などものともしない、凛とした空気が漂っています。風俗街の一角に位置しながら、世俗的な空気に影響されない竹瓦と似ていると感じました。
竹瓦が男性的な雄々しい風格なのに対し、恩湯は和服美人的なしっとりとした趣。決して華やかではないけれど、目が釘付けにされるような存在感があります。お湯もぬるくて柔らかい、やさしい肌触りながら、しっかりと温泉力が感じられます。
男湯と女湯は内装もお湯の使い方も異なるようです。
男湯は、写真を見る限り、石造りで湯船も2つあるようですが、女湯はタイル張りで浴槽も1つ。男湯が「共同浴場」という風情なのに対し、「銭湯」っぽいルックスです。お湯も、男湯は加温無しのようですが、女湯は3ヶ所の湯口の内、1ヶ所は加温されていて、湯船のお湯はちょいぬるめではあるものの、風邪を引きそうなほど低くありません。
PERUGIAさんが、小規模旅館のお湯との比較で、加温した方が温泉力が上がるのでは、という指摘をされていらっしゃいますが、個人的にはそれらの旅館と恩湯では湯自体が別物のように思えました。
PERUGIAさんが挙げていらっしゃる一福旅館のお風呂と比較すると、恩湯の湯は;
(1)湯口で硫化水素臭を感じる
(2)加温の有無にかかわらず、湯口の湯でもヌルヌル感が弱い
(3)保温効果が緩やか
という違いが感じられました。
どちらが上というのではなく、評価は好みによって分かれるんじゃないでしょうか。硫化水素臭のような温泉らしさやぬる湯が好きな人は恩湯が上だと感じるでしょうし、ヌルヌル感や短時間での保温効果が好きな人は一福旅館の方が上だと感じるでしょう。
私はというと…、どっちも好きです!
恩湯では、保温効果の出方が緩やかなので、ま~~~~ったり1時間ほど過ごすことが出来ました。湯船が1mぐらい深さがあり、水圧で苦しくなるので、ちょこちょこ洗い場で休みながら繰り返し入浴。その度に肌のしっとりスベスベ感が上がっていくのが判ります。しばらくすると急に体が熱くなり、汗がぶわーっと出てきて、びっくりしました。ぬるいお湯なのに、どこにこんな力が隠されてたの?という感じです。
アルカリ泉で余分な皮膚が洗い落とされている上に、長湯効果で肌が柔らかくなっているから、浴後は化粧水や美容液がぐんぐん肌に吸い込まれます<うっとり~!!!ヌルヌル感は弱めでしたが、肌も髪もしっとりスベスベでした。
短時間で効果の感じられる個性の強いお湯も魅力的ですけど、長湯が楽しめるやさしいお湯もこれまた魅力的。どちらかしか利用出来ない場合は、割ける時間や好みで決めるといいと思います。けど出来れば、恩湯のお湯も、小規模旅館のお湯も両方楽しんで欲しいです!
HP:http://www.yumotoonsen.com/whats/kosyuyokujo.htm13人が参考にしています
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