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蒲生川のほとりに湧く岩井温泉に建つ、江戸時代から続く老舗旅館。平日の午後、日帰り入浴してみました。昭和2年7月、小説家の島崎藤村が山陰へ旅した際に、投宿した宿としても知られています。
入浴料800円は、玄関右側のフロントで。フロントを背にして、右手に見える階段の向こう側の廊下を右奥に進むと、男女別の大浴場があります。籐籠と棚だけのシンプルな脱衣場。浴室は八角形の屋根を持ち、檜や栗の木、自然石を用いて趣があります。洗い場には、7人分のシャワー付きカラン。一部に岩を配した、8人サイズの木造り内湯には、無色透明のカルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉(源泉名:岩井温泉 第一泉源)が、かけ流しにされています。源泉47.6℃を、41℃位で供給。PH7.3で、肌がスベスベする浴感です。窓ガラス越しに、日本庭園を眺めつつまったりできました。
一度服を着て、左に廊下を進み、サンダルに履き替えて、外の庭園露天風呂へ。屋根付きの12人サイズの岩風呂があり、湯温は40℃位です。黒川温泉の露天風呂に似た雰囲気ですが、およそ50年も前に造られたものなのだとか。混浴ですが、女性専用時間もあります。木々に囲まれ、虫の音に耳を澄ませながら、貸切状態でのんびりできました。
ラドン含有量: 5.13X10ー10(Ci/kg)
主な成分: ナトリウムイオン257.0mg、カルシウムイオン253.0mg、塩素イオン157.0、硫酸イオン917.0mg、炭酸水素イオン58.9mg、メタケイ酸60.3mg、成分総計1.735g10人が参考にしています