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和歌山県で最も有名と言っても過言ではないここ花山温泉に、初めて入浴しました。本当は今回の和歌山湯巡りの最初に訪れる予定でしたが、あいにく木曜日は定休日で、結局最終日に立寄りました。日曜日の午前中ということもあり、既に駐車場はほぼ満車で県外ナンバーの車も多く見られました。当初、入浴料金は1000円と少々高めな感はありましたが、後でその内容を考えると決してそうではないことが分かりました。早速浴室へ向かうと想像したより広く、御年輩の方々を中心として多くの入浴客で賑わっていました。設備的にも充実しており、複数の洗い場とサウナ、水風呂、上がり湯用の白湯、ジェットバス、メインの源泉を使った浴槽は温度毎に3つに仕切られており、更に小さな露天風呂まであります。当然花山温泉に来たからには名物の源泉風呂にまず入りましたが、非加熱掛け流し(26℃)のお湯はこの時期には特に気持ち良く、いつまでも入っていたくなりました。黄土色の濁り湯で、透明度は1cmもありません。浴槽の縁と床にはクリーム色の芸術的とも言える大量の堆積物が積もっていました。残りの2つの浴槽は40℃少々と38℃の加熱掛け流し浴槽で、非加熱浴槽と交互に入ることで更に快適です。時折、ゴボッ、ゴボッと音を立てて源泉が自噴してくる光景は、我々温泉マニアにとってはたまりません。泉質は大量の炭酸ガスを含み、かなり強い金気臭が感じられるもので、加熱浴槽の方ではお湯の表面に白い膜が張っていました。ちょうど、大分県の長湯温泉を更に濃厚にしたようなイメージで、これだけの温泉が和歌山市内の市街地からそう遠くない所に湧出しているから驚きです。まだ行ったことがない方は、是非一度足を運ぶ価値がある温泉だと思います。
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