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須雲川沿いに佇む、箱根湯本温泉の大型旅館。昭和20年創業で、小田原城主の家系である、稲葉氏の別邸があった敷地に建てられ、自由律の俳人・荻原井泉水が、「天の成したる園」の意から名付けたのだとか。与謝野晶子ら文人に愛された宿としても、知られています。平日の午後、およそ8年ぶりに日帰り入浴して来ました。
平成21年12月に全面リニューアル後、初めての訪問になります。立体駐車場に車を停め、玄関右側のコインレス靴箱に靴をしまい、素足のまま1階中程まで進んだところにある、日帰り入浴専用の受付へ。靴箱キーと交換に、精算兼用ロッカーキーを受け取るシステム。入浴料は通常2484円(浴衣・タオルセット付)ですが、この日は横浜ウォーカーの特典で、半額の1242円で入浴。なお、料金は後払いです。
奥に進み、突き当たりを左折した先にある「金のエレベーター」で、7階の大浴場へ。宿泊者専用ロッカーもある広い脱衣場には、ドライヤーも完備。広い浴室に入ると、中央に36人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、資生堂製・クラシエ・マンダムの3種です。
左側に20人サイズの御影石造り内湯があり、うっすら緑がかった透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 湯本温泉 湯本第2、45、60、97号混合)が満ちています。泉温48.0℃を、加水・加温あり(貯湯槽を使用する為)で40℃位で供給。PH8.6で、肌がスベスベする浴感です。循環濾過ありで、微塩素臭を感知。右側にも、14人サイズの石造り内湯があります。こちらは、湯温40℃位でジェット水流付きです。
続いて、外の「天空大露天風呂」へ。右側に、石造り浴槽が2つ並んでいます。手前は12人サイズで、奥は20人サイズです。どちらも、湯温は41℃位。裏山の景色が、眼下に広がります。左側に行くと、5人分の寝湯が付いた10人サイズの浅湯。こちらも、湯温は41℃位。いずれも、加水・加温・循環濾過あり。でも中央の奥には、屋根付き6人サイズの石造り円形浴槽が2つあり、こちらはかけ流しです。湯温は、どちらも41℃位。湯口の湯を口に含むも、無味無臭。山々の景色を眺めつつ、まったり湯浴みできました。
以前から夜遅くまで日帰り入浴を受付ていて、平日の夜だと貸切状態でのんびりできました。現在も日帰り入浴は、朝10時から翌朝9時までの、なんと23時間営業!! 箱根では珍しいです。また湯上がりには、敷地内の庭園にある名所「玉簾の滝」で、マイナスイオンを浴びるのもオススメです。
主な成分: ナトリウムイオン157mg、カルシウムイオン26.7mg、塩素イオン167mg、硫酸イオン124mg、炭酸水素イオン40.9mg、炭酸イオン11.4mg、メタケイ酸57.5mg、メタホウ酸9.72mg、成分総計599mg41人が参考にしています