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木賊温泉は海抜1000mあり、昔、西根川沿いにトクサ(生薬でスギナが仲間)の群生地が
あったことから地名となったそうです。開湯は平家の落人が、1000年前、岩盤を手のみで
掘ったと言う伝説や、武士が刀傷をいやした「隠し湯」だったと聞きました。
木賊温泉の名物は、何といっても大人気の野趣あふれる「木賊温泉共同浴場露天岩風呂」
です。
「木賊温泉共同浴場露天岩風呂」は
西根川沿いにある、屋根掛けの混浴露天天然岩風呂で、料金箱が入口にあります。
場所は「井筒屋旅館」を目安にすると良いでしょう。
私の体験から大人気の理由を考えますと、
野趣あふれる共同浴場であること
浴槽内の足元湧出の自噴泉で掛け流しであること
女性専用の脱衣場があり、比較的女性が入り易いこと
温度差があり岩盤で仕切られた岩風呂2浴槽であること
月に1度位、白濁色に変化すること
夏になると壁代わりである板囲いが取り外され、オープンエアーになること
岩風呂目の前の清流の西根川で、水遊びができること
交通の便が悪く、秘境の地にあること
などが考えられます。
野趣あふれるとは、春は新緑や岩魚釣り、夏は温泉と川遊び。秋は紅葉、冬は雪見露天風呂
など、また、清流のせせらぎ、カジカ蛙の鳴き声、蛍の飛び交う姿など、四季折々が楽しむ
ことが出来ることだと思います。
温泉は、単純泉 源泉温度45℃ 無色透明の薄青白色です。私達夫婦が以前入浴中に偶然
にも月に1度位しか湯色が変化しない場に遭遇し、序々に濃く白濁して行く様子に感動した
事がありました。温泉としては、硫黄臭がするものの、さほど取り立てたものではありません。
後ろ側は岩盤で、目の前は西根川の清流です。奥の浴槽が熱湯で、入口手前が温湯です。
熱湯浴槽の湯口と足元湧出の自噴泉でその湯を手前の温湯に注ぎ温度を下げています。
温湯浴槽からあふれた湯は目の前の西根川にパイプを通して掛け流しています。
ここの、ロケーションが最高で、私はよく、夏場に釣り用の網ビクに缶ビールを入れて、清流に
投げ込み、冷やして飲むことがあります。
ただし、出したゴミは必ず持ち帰ります。
皆さん、お勧めですよ、機会があったら是非行ってみて下さい。
2006.9.02 AM7:46撮影 右側のトタン屋根が「木賊温泉共同浴場露天岩風呂」です。
左奥の建物が「井筒屋旅館とその湯小屋」です。6人が参考にしています