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川沿いの小道を登っていくと、正面に「谷の湯」と大書きされた古いアパートのような建物が見えてきます。男おいどんが住んでいそう。
民家なのか、それとも公民館なのかよく分かりませんでしたが、受付の6畳間では、元気で明るいなおばちゃん達が賑やかな声でお喋りしていました。
100円払ってスタンプを押していると。「ずい分たまってきたね」
と声をかけてくださいました。時々、受付の人にこう言われるのですが、参加施設の理解あってこその結果。ありがたいです。
ちなみにスタンプの絵は、そのおばちゃんにそっくりだったので、「これおばちゃんがモデルなん?」ときくと一同大爆笑で否定していました。
さて、階段を下りたところの扉を開けると、コンクリート造りの浴室と浴槽にすのひかれた簡素な脱衣所。もちろん、一体型で、浴槽はやや低い位置にあるあのスタイルです。
源泉跡なのか、井戸のようなものがあり、その上にアーチ型にかかった台座には、お不動様がいらっしゃいました。
先客の人と「こんにちは」と挨拶を交わし入浴。
透明感のあるきれいなお湯はかなりのあちちでした。もちろんかけ流しで、塩素なんて無し!「あちー」と情けない声をあげていると、先客の地元の人が「わしもあちいと思うけん水でうめようか」とコックをひねり、二人で浴槽の中をザバザバと歩いて豪快にうめました。
その人は「温泉といやぁ、ここ10年毎日ここやけん、他はいっちょらんな」と仰っていました。いい湯ですもんねぇ。
その方があがったあと、水を止めようとしたところ、なんと「水道」と書かれているその蛇口からは、温泉がでていました。恐るべし別府。
いい気分で、湯から上がりおばちゃんに挨拶すると、おばちゃん片手をスチャっとあげました。格好良かったです。またお気に入りの湯ができた。
駐車場は正面にあります。(07.2.11入湯)1人が参考にしています