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投稿日:2010年8月18日
御座さぶらふ (中房温泉(なかぶさおんせん))
世界遺産つぼ湯さん [入浴日: 2010年8月14日 / 1泊]
44.0点
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44.0点
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22.0点
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33.0点
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33.0点
山肌に沿って穂高温泉郷を走ると、木立に別荘やそば処が数多くみられる。
宿にある濃い牛乳も、ここにある北アルプス牧場から。
昼時がすぎても蕎麦屋はどこも満杯だ。なんで群がれるんだろう?
人で混い合い、並ぶことなんぞ常々避けたいと強く思っている者には辛い。
通称中房線に入り、急勾配のカーブが続く国有林の中をゆっくりと車を走らせる。
途中の川の姿は、あちらこちらで荒れている。今年の夏は雨が多い。
いつだったか、連泊中に通行禁止になった日があった。
雨量次第では、帰れないし来れない日がある。鉄砲水の危険がある故。
残念ながら、またもやペルセウス座流星群は来年に持ち越しだ。
宿付近の登山者用駐車場はやはりどこも満杯。
宿の日帰り温泉施設である湯原の湯は、北アルプス燕岳登山道入り口にある。
この前の小さな橋を渡ると、宿の建物や数々の外湯が広く展開する。
中房温泉は湯量が豊富。掛け流しであるばかりか基本、加水なしの嬉しい純度百%だ。
地中の湯溜まりを汲上げるポンプ温泉でこれをやると、いずれ枯渇してしまう。
近頃少なくなった山の宿らしい料理が豊富にオプションされる。これも嬉しい。
以前に戴いた地熱蒸しのローストビーフはも一つだったが、こんどの鶏は旨かった。
今回は本館。イナゴの佃煮は出なかったが、旅館のほうの佃煮は蜂の子が出る。
もちろん、無理にとは言えないだろうが、食わず嫌いは人生の損である。
去年からは熱い湯があらかた無くなって、どの湯舟も同じ温度に感じる。
こうなってみると、熱めの湯で回数を楽しんだのが懐かしくなる。
ぬるい湯とはいえ、子供に入らせるための家風呂にすることはない。
嬉しくなってあっちこっち湯巡りするのは1、2泊目の人だろう。
6年通ってみると、いつのまにか御座の湯以外はほとんど入らなくなった。
江戸の時代には松本藩主、明治時代にはウェストンが度々入ったという。
ph8,6の単純硫黄泉だ。掻き回すと、わーっと湯の花が舞い立つ。
毎回散らかったままの洗面具等を、キチンと片付けて気持ち良くして入る。
約2m四方の丁度良い大きさの湯舟が大好きになった。54人が参考にしています
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