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投稿日:2011年3月1日
お湯も設備もいいのだけれど… (大川温泉 貴肌美人 緑の湯)
ごんごんさん [入浴日: 2011年2月27日 / 2時間以内]
33.0点
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55.0点
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ここ数年、筑紫平野に相次いでオープンしている温泉施設の1つで、家具の街 大川らしく、家具屋さんが経営されています。そのため、広々とした建物やテーブル・椅子類には木材がふんだんに使われていて、爽やかで温かみのある雰囲気になっています。
新しい施設ですので、水回りや脱衣所は快適でとても使いやすいです。浴室に入ったところにはお風呂セット置き場もあるので、洗い場に私物が置きっぱなしということもほとんどありません。
建物や設備も良いのですが、こちらの施設で特筆すべきなのはお湯だと思います。
大川温泉さんのお湯は本格的なモール泉で、きれいな琥珀色をしていて(画像)、つるつるとした気持ちの良い肌触りです。
そのお湯が、内風呂・露天風呂(源泉温度が低いためいずれも加温)だけでなく、水風呂(源泉風呂)や蒸し風呂としても使われていて、いずれも贅沢な掛け流しとなっています。
蒸し風呂は、あつめに熱したお湯をミストサウナ室の天井から壁を伝わせることで蒸気を発生させる昔ながらのシステムですが、お湯が蒸気化するとモール泉の芳香がお部屋いっぱいに広がって、とても気持ちがいいのです。
モール泉の香りのする空気をいっぱい吸い込みながら身体ホコホコにして、若干の泡付きもある冷たすぎない源泉水風呂のつるつる湯で体の火照りを鎮める…
これを2~3回繰り返すのがお気に入りです。
肌がスベスベになって、身体も1日中ポカポカします。
このように存分にお湯を楽しませていただいている身ではありますが、一方でお湯の使い方が浪費的なのではという懸念も持っています。
こちらでは先に挙げた浴槽のほか、カランやシャワー、そして6室ある家族湯にもすべて温泉を利用しています。
カラン・シャワーは自動止水機能のないものですので、マナーの悪い利用者は必要のない時(髪や体を洗っている間など)もずっとお湯を出しっ放しにしていますし、水栓の締めが甘いとちょろちょろとお湯が垂れ流しになるのです。
ごんごんはいつも1時間程度しか滞在しませんが、訪問の度に無駄にお湯を出しっ放しにしている人を見かけますし、締めの甘い水栓に気がついて閉めに行くということをしています。
大好きなお湯が無駄遣いされていたり、不注意で垂れ流しになっているのを目にするのは、不愉快と同時にとても悲しいことです。
もちろん利用者がもっとマナーを気にすれば良いことなのですが、マナーの悪い利用者はどこでも一定割合で存在するものだと思いますので、施設はあらかじめ対応策を用意する責任があるのではないでしょうか?
モール泉ということは石油になる手前の泥炭層や亜炭層に貯まっていたお湯。
ということは、石油と同様有限だと理解しています。
しかも、こちらの公式サイトによると、「大川温泉の場合、深さ(約1000メートル間)、位置(幅もメートル間)とも”神技(かみわざ)”のように、フルボ酸の層に当たった」とのこと。
そのような貴重なお湯なのでしたら、尚更贅沢に提供することだけを考えるのではなく、資源保護に努めることを考えるべきではないかと思うのです。
実際、九州温泉道対象施設の中には、少ない湧出量の温泉を工夫して大事に使うことでかけ流しを守っていらっしゃる施設も含まれています。
ごんごん自身、掛け流しの温泉が大好きです。
好きだからこそ、掛け流しを末永く続けられるようお湯を大事に使って欲しいのです。
お湯の使い方に行き過ぎたものを感じるので、ごんごんにしては厳しめの★3という評価とさせていただきました。37人が参考にしています
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