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嬉野も多くのホテル、旅館に泊まったが、応対、食事、泉質、部屋など、すべてにまんべんなく秀でている旅荘は、このホテルであると思う。泉質はしっとり滑らかで、何度も入浴したい気持ちに駆られる。近くにレトロな銭湯があるが、ほぼ同じ泉質である。露天は川を見下ろす位置にあり、大型ホテルのわりには旅情に誘われる。
ただ、夕食は、今まで投宿したほとんどが部屋食であったが、ここは別室であった。敷地内に別棟の売店があり焼きたてのパンもあった。
嬉野の語源は神功皇后が、戦さの帰り発見した温泉で疲れを癒したときに言われた「うれしいのう」とあるが、皇后でない一般庶民の私ですら、嬉野で泊まったすべてのホテル、旅館で味わえた温泉の豊かな泉質に「うれしいのう」と言いたい。1人が参考にしています