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奈良方面からは、国道24号線を北上し、木津川沿いに国道163号線を西行き、笠置大橋を渡ってすぐのところにある。JR笠置駅からも近い。このあたりまで来ると、木津川も随分と清流である。
ここの温泉設備そのものは規模なものではないが、泉質が優れもの、循環湯なのだが、ツルヌル感が著しく、嬉しくなるほど。ほぼ無色に近く、若干の白濁色を示すが、無味無臭。ところが、浴槽に身を沈め、手に湯をすくってみるだけで、ただものではない湯であると実感した。ツルヌル感だけでは犬鳴山温泉の湯と匹敵する。塩素臭は避けられない宿命だが、他のスーパー銭湯と比較すると、強烈なものではないことにも好感を抱く。
ここまで泉質が良いと、源泉かけ流しの浴槽が欲しいところだが、贅沢な欲望であろうか。小さな浴槽を一つだけ造るだけでよいのだが。
浴室内には主浴槽とおぼしき大きな浴槽が二つ、一つの浴槽には打たせ湯や、ジャグジー、ジェットが付随、更に、スロープと手すり付きである。バリアフリーも万全だ。
また、独立してジェットバスもあり、ここは寝風呂になっている。内湯全ての浴槽に、天然温泉が使用されているのは素晴らしいことだ。ただ、サウナはあっても小さく、水風呂がないのは残念。
露天エリアには、岩風呂が一つ、ここは上水を利用した替わり風呂であり、ツルヌルの天然温泉ではない。私が入浴時は、松葉エキス入りの入浴剤が混入されていた。天然温泉があるのだから、ここでも天然温泉を満たせばよいのではなかろうか。
露天エリアでの観景は期待できないが、ベンチが沢山設置されており、火照った身体を冷やすには好都合だ。
なお、エリアの樹木が植えられている一角に鳥居のマークが立つている。小便無用との意味合いであろうが、まさかこんなところで放尿する不届きな輩はおるまいと思うのだが・・・
食事処やレストルームも設置され、健康ランドに近いサービス振り、それで800円は安い。
町営の温泉施設としては、レベルが高い。ただ、脱衣場の脱衣ロッカーの使いにくいことが、妙に印象に残ったのは残念。0人が参考にしています