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平安時代、目を患った国司の滋野親王が入湯し完治した為、薬師堂を建てて温泉守護神を崇した際、開湯されたといわれているそうです。(青木村パンフレットより)
1970年に田沢温泉と共に国民保養温泉地に指定されてもいますが、現在はひっそりとした湯治場の雰囲気を醸し出しています。この時期、沓掛温泉の無料駐車場は半分以上雪で覆われており、訪れる観光客は少ないように思われました。
皆さんクチコミのように、広い方の源泉浴槽は人肌感覚の超ぬる湯。清らかに流れ込み、オーバーフローで溢れ出てゆく様は、ピュアな湯を存分に感じさせてくれます。
白い糸クズ状の湯花が大量に見られて、地元の方が加熱浴槽に集中する中、長い間ひとり独占状態で戯れてしまいました。
源泉は39.5℃、ph9.53ですがツル感はありません。源泉浴槽の体感はおそらく35℃前後だと思いますが、硫黄臭もほとんど感じませんでした。
むしろ建て替えで作ったボイラーによる加熱浴槽(こちらはアルカリ性単純泉とのこと)の方が香りが強いです。湯花はわずかですが冬場はこちらの浴槽がやはり適温に思います。源泉浴槽との往復でジワジワと沁みてくる感覚、浴後はホカホカした気持ち良さが残って好印象です。
白いタイルが清潔な浴場、こたつが安らぎを覚える休憩所で150円という料金もほのぼのしていていいですね。管理人のおじさんもシャキシャキした感じの方で、暑い夏場はオアシスみたいに思い出す施設ではないかと思います。11人が参考にしています