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2006/01/03入湯。いろいろなことで、腰を抜かしました。
入湯料は150円。それでいて源泉かけ流し。
ぬる湯の浴槽はなんにも手を入れない本当の源泉かけ流し。そしてもう1つの適温浴槽も加温のみ。シャンプーや石鹸はないですが、浴室も脱衣所も清潔で掃除がシッカリ。無色透明の湯はかすかに硫黄臭がする(か、しないか)という程度のものですが、しかし確実に温泉独特の芳香は漂っています。加えて新鮮な源泉が2つの湯口からどばどばどばどば――
……。
…ふと、窓からの暖かな陽光に照らされた顔を湯船に向けてみると…なんと、大量の湯の花がこの日の青木村の空に舞っていた雪のように、ハラハラと湯の中で乱舞しているではありませんか。
施設は小綺麗ですが、決して豪華ではありませんし休憩場所や設備はさほど充実していません。しかし、「小倉の湯」は、その「湯の在りよう」だけで、本当に私を感服させてくれました。
一人感動して腰を抜かしている私の横で、地元のおじちゃんたちはまったく普通の会話をし、まったく普通の所作で湯に入り、そして淡々と出て行きました。阿呆な格好で1時間も湯にへばりついていた湯素人には、その背中は「おめさん、なに言ってるだ。こんなの特別の湯じゃねえで。あたりめえのことじゃねぇかい」と言っているように思えてなりませんでした。
いい湯です。とても、お薦めします。私も再訪します。12人が参考にしています