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投稿日:2025年3月31日
2種類の源泉を多彩な浴槽で楽しむ美宿… (奥湯野浜温泉 龍の湯(たつのゆ))
きくりんさん [入浴日: 2023年8月1日 / 滞在時間: 2時間以内]
55.0点
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44.0点
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55.0点
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2種類の源泉を多彩な浴槽で楽しむ美宿
湯野浜温泉から少し奥に入った住宅街の先にひっそりと佇む、昭和4年(1929年)に創業した老舗の温泉旅館。「龍澤山善宝寺」の守護神・龍神様に祈願し、金色の龍が昇天してゆく夢を見たお告げにより開湯した為、この屋号になったのだとか。平日の午前中、日帰り入浴してみました。
入浴料700円は、玄関を入って左側の靴箱横の券売機で。左側のフロントで入浴券を渡し、ロビー奥へと廊下を進んだ先に男女別の大浴場「水明の湯」があり、男湯は左側です。
棚に籐籠とコインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左手奥に8人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、POLAのエコロジー系です。
右側に5人サイズの石造り六角形内湯があり、無色透明のナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(源泉名: 湯野浜1号、2号、3号、4号および5号)がかけ流しにされています。泉温56.4℃を加水・加温なしで、43℃強位で供給。PH7.9で、肌がややスベスベする浴感です。循環なし・消毒のみあり。湯口の湯を口に含むと、ほんのりと塩化物臭がして少塩味。
隣の6人サイズの石造り木枠内湯には、無色透明の単純温泉(源泉名: 龍乃湯1号源泉、龍乃湯3号源泉)がかけ流しにされています。泉温42.5℃を加水なし・加温ありで、42℃位で供給。PH7.8で、肌がややスベスベする浴感です。循環なし・消毒あり。湯口の湯を口に含むと、無味無臭でした。
続いて、外の露天風呂へ。手前に、頑張って2人入れるサイズの陶器風呂があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 龍乃湯1号源泉、龍乃湯3号源泉)がかけ流しにされています。湯温は40℃位。また、奥の高い所に屋根付きの3人サイズのデッキチェアが沈む岩風呂があり、こちらは無色透明のナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(源泉名: 湯野浜1号、2号、3号、4号および5号)がかけ流しにされています。湯温は43℃強位で、下の5人サイズの岩風呂へとオーバーフロー。こちらも、湯温は42℃強位です。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。
また、サウナの前に1人サイズの石造り浴槽もあり、こちらは無色透明の単純温泉(源泉名: 龍乃湯3号源泉)を単独使用。泉温23.8℃を加水なし・加温ありで、25℃弱位で供給。PH7.8で肌がややスベスベする浴感です。循環・消毒ありで、塩素臭はしません。
囲まれていて景色は望めませんが、塀越しに裏山の木々を眺める景色。この日の一番風呂でしばらく貸切状態だったのですが、脱衣場や浴室での撮影禁止が少し残念。とはいえ、2種類の源泉を楽しみつつ、のんびりと湯浴みを楽しめました。
宿泊者以外でも、家族風呂や食事処「ダイニング甍」の利用もできますが、一度泊まってゆっくりと温泉と食事を満喫してみたいものです。
〈湯野浜1号、2号、3号、4号および5号〉
主な成分: リチウムイオン0.9mg、ナトリウムイオン1236mg、マグネシウムイオン2.3mg、カルシウムイオン628.7mg、ストロンチウムイオン0.9mg、フッ素イオン1.6mg、塩素イオン2589mg、臭素イオン10.0mg、ヨウ素イオン0.2mg、硫酸イオン323.2mg、炭酸水素イオン15.8mg、炭酸イオン0.1mg、メタケイ酸43.0mg、メタホウ酸118.2mg、遊離二酸化炭素0.3mg、溶存物質総量4988mg
〈龍乃湯1号源泉、龍乃湯3号源泉〉
主な成分: ナトリウムイオン29.4mg、マグネシウムイオン1.8mg、カルシウムイオン22.0mg、塩素イオン47.4mg、臭素イオン0.1mg、ヨウ素イオン0.2mg、硫酸イオン21.1mg、硝酸イオン0.5mg、炭酸水素イオン55.0mg、炭酸イオン0.3mg、メタケイ酸23.7mg、遊離二酸化炭素1.4mg、溶存物質総量202.2mg
〈龍乃湯3号源泉〉
主な成分: ナトリウムイオン29.0mg、マグネシウムイオン2.1mg、カルシウムイオン22.6mg、塩素イオン46.5mg、硫酸イオン21.5mg、硝酸イオン0.6mg、炭酸水素イオン53.8mg、炭酸イオン1.4mg、メタケイ酸21.7mg、遊離二酸化炭素0.3mg、溶存物質総量200.0mg
※なお、「湯野浜1号、2号、3号、4号および5号」の分析書は平成29年のものでしたが、他の分析書は平成27年のものだったので、間もなく更新かも知れません。
また、「龍乃湯1号源泉」単独の分析書もありますが、単独で使われているかは不明でした。15人が参考にしています