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黒川より車で15分。山間の静かな里。古民家風とも民芸風とも何とも懐かしさを感じる佇まい。玄関ロビーに館内など至る所に古木や松材をふんだんに使い和の要素満載の凝った造りは風情がある。薄暗い灯りを燈し広めの廊下を進み通された客室は8畳に広縁+露天風呂付きである。清楚で落ち着いた室内からの眺めは棚田の広がりと緑の山肌を望め良いではないか。温泉は湯量豊富な単純アルカリ泉。酸の強い少々臭いのある湯は、湯舟に湯の花も浮き熱めの湯だが、外の景色と見事に調和し温泉情緒を満喫できた。館外には、切石や桶造りの内湯と眺めの良い岩を配した露天もあり、同様に良い湯であった。朝夕食事処で戴いた料理も地の素材を使った山の幸中心の会席膳で巧みに調理、吟味しており正直美味。ボリューム抜群の内容である。「あんかけ風な地鶏の地獄蒸し」に「冷製ラーメン」など特に印象強く全部食べきれなかったのは残念であった。この宿もはげの湯も初めてであったが、日頃の喧騒を忘れさせてくれる充分に癒された宿であった。家族経営みたいだが、皆さんとても親切にして頂き感謝。一人での宿泊でリーズナブルな料金にこの内容に満足。また訪れたい宿である。(06.7上旬宿泊)
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