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榊原温泉はかつて伊勢詣での旅人が参拝前に身を清めたとされる由緒正しい温泉だそうです。3年程前に公共の日帰り施設を利用しましたが、あまりのお年寄りの多さに驚いて、そそくさと帰ってきたという私には苦い思い出の温泉です。
今回は一志温泉を目指しましたが大変な混雑でしたのでこちらの日帰り施設「日帰り温泉 湯の庄」を利用しました。榊原温泉郷の中でも名門の立派な温泉旅館のお風呂ということで以前から入ってみたいと思っていた温泉です。
宿泊客と区別するためでしょう、日帰り用には別に暖簾が掛けられ外観からは一見利用しやすくなっています。しかし、風呂場に行くまでがちょっと面倒です。
入浴券を購入するとカウンターで浴衣とタオルを渡され、2時間制であることなど利用方法を説明されます。先ず、100円(返却式)で下足用ロッカーに靴を入れます。すぐ隣の更衣室(暖簾1枚で仕切られ扉はありません)で浴衣に着替えます。ここでも100円(返却式)が必要です。そこから階段を下りて風呂場に行くのですが、風呂場の脱衣場には脱衣籠しかありませんので、どこで脱いだかを覚えていないと籠の中は全部同じ浴衣なので見つけるのにウロウロします。このへんは一般的な日帰り施設に比べちょっと面倒です。
しかし、一旦風呂に入るとその煩わしさはどこかに吹っ飛びます。浴槽は大浴槽と源泉浴槽、それに半露天風呂です。大浴槽は加温循環ですが塩素臭もほとんどなくヌルヌル感がありこれだけでも十分です。しかし、なんといってもすごいのが原泉浴槽です。32℃ですがマッタリとしたヌルヌル感と微かな硫黄臭は入った者の心を芯から癒してくれいつまでも浸っていたくなります。この源泉浴槽に入っただけで高いと思った入浴料の1,000円も、浴衣に着替える面倒も許せてしまいます。
休日は子ども連れも多く混雑していますので平日にゆっくり利用したい大人の温泉です。8人が参考にしています