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リニュアル後、船岡美人温泉としてオープンした。以前は青木原温泉といって、地元の会社の入浴施設だったらしい。プレハブ建てで、随分と質素なものだったらしいが、現在はかなり立派な建物で運営されている。とは言え、内湯がひとつの小規模なものではあるが。
かなり大きなロビーと休憩所が付属している一方、入浴設備はこじんまりとしている。脱衣場も浴室も狭いものである。浴室にはカランが六つ、シャンプーと石鹸が常備されているのが有難い。
特筆すべきは、泉質、湯を手にすくうやいなや、強度のつるぬる感を実感する。ここまでつるぬる感のある温泉は珍しい。大阪の犬鳴山温泉と匹敵、あるいはそれ以上かもしれない。湯を肌にこすりつけるたびに嬉しくなる。
ナトリウムー炭酸水素塩泉の湯は無味・無臭であるが、若干の白濁が見られる。PH値は8.5もあり、素晴らしい重曹泉だ。
湯村温泉、岩井温泉の清明だが無個性の湯に入った帰り道に立ち寄ったため、ここの湯の個性が際立っていた。山陰には珍しい泉質の湯だ。船岡美人温泉というネーミングも秀逸、美人温泉を名乗るだけの内容のある温泉、近所にこんな温泉がひとつ欲しい。
岡山県の鏡野温泉に、雰囲気が似通っている。鏡野温泉よりは規模が若干大きく、入浴客も多いと見える。情緒あふれる温泉地の宿の風呂もよろしいが、こんな泉質で勝負する温泉もまた素晴らしい。2人が参考にしています