-
十津川村の奥の奥、上湯川沿いに龍神へ向かう隘路をしばらく走り、ようやく上湯温泉に到着する。そのなかでも一番奥に、神湯荘がある。周囲山また山の秘境、喧騒を避けて保養するには最高の場所である。
宿泊できれば申し分ないのだが、いろんな事情でそうもまいらぬゆえ、日帰り入浴となったが、日帰り入浴でも、3種の露天風呂が利用でき、料金はそれぞれ一人千円(40分)。水の神と名付けられた男性用露天、山の神と名付けられた女性用露天、そして貸切露天のランプの湯である。
私が利用したのはランプの湯、昼間だから幻想的なランプを体験できなかったのは残念だが、比較的広い露天風呂を独占できる贅沢がたまらない。湯温は少々熱い。仕方なく水を混ぜて入浴した。源泉は60度とのこと。浴槽に注がれる湯はかなり熱い。
注ぎ口付近にコップが置いてあり、源泉を飲用することができ、飲んでみると、塩味は薄く飲みやすい。若干の硫黄臭がある。
泉質は重曹泉ゆえ、肌触り抜群で、すべすべ肌となる。私にはもう少しぬるめの湯であった方が長湯できて良いのだが・・・
いずれにせよ、源泉掛け流し、温泉の醍醐味を味わうことができる。十津川村の温泉は、すべて源泉掛け流しとすべく、村をあげて取り組んでいると聞く。素晴らしい試みだ。温泉はそうでなくちゃいけない。
本来の温泉を堪能するには、ここまで足を運ばねばならぬということか。ここには、それだけの価値がある。0人が参考にしています