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2006/04/29入湯。
いい湯じゃないでしょうか。
決して施設は新しくありませんし湯船も1つだけ、広い休憩室もありませんが、無色透明の源泉が掛け流しで溢れています。
泉質は「酸性-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉」で、源泉は「三室6・7・8・10号泉の混合泉」という表記がありました。画像の奥に見える箱のような部分が源泉出口ですが、中をのぞくと右下のように2つのパイプが見えました。手前はチョロチョロ、奥はドバドバといった感じで源泉が浴槽に注がれていましたが、これで温度調節をしているのか、それとも混合泉の都合なのかは未確認です。
一応脱衣所の中に簡素なイスなどがあり、休憩ができるようにはなっていますが、基本的にはここは一浴を楽しむ施設と考えた方がよいと思います。最近の日帰り施設のような至れり尽くせりを期待すると、失望するかもしれません。
浴室には、私が今まで経験したことのない香りのようなものが立ちこめていましたが、これがどういった成分から出るものなのかは、経験不足でわかりませんでした。ただ私の場合あまり酸性の湯に入ったことがありませんので、その影響なのかなと勝手に推測しています。
私が入浴したのは午前11時半ころだったのですが、先客の地元のお爺さんが「ここは、4時過ぎから観光客で混むから、それまでに入るといいよ」とアドバイスして下さいました。こういうちょっとした会話ができたりするのも、共同浴場の良さかなと思います(普段は私も他人とさほど積極的に話す方ではないのですが…)。
この湯のために遠方から無理に車を飛ばしてやってくるということまではしなくても良いかと思いますが、たとえば、GWなどで訪れた蓼科湖畔で、少し涼しい風に吹かれた後に急いで旅館のピカピカの湯に直行せずに、こんな地元らしい施設の少し熱め(推定:42~43℃)の風呂にサッと入るのも、楽しい旅の思い出になるかもしれません。
肩の力を抜いて入ると、いい湯だと思います。7人が参考にしています