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夏の海水浴リゾートと周りの田園風景から醸し出される郷愁漂うリラクゼーションを毎年この地に求めて、「ホテルゑびすや」は我が家の定宿となっております。
一流の温泉地、温泉宿では味わうことのない、いつまでも洗練されない素朴さが身に沁みて満喫できる温泉宿として一押しいたします。
私は温泉通でも温泉オタクでもないので、泉質云々の善し悪しはハッキリ言ってさっぱり判りません。ただ、ここ「ゑびすや」本館の家族風呂(権助の湯と静の湯)で湯船の横にある坪庭に住まうアマガエル達と無言の会話をしながら湯舟にゆったりとつかる時間は、泉質云々には変えられないものが在ると思っております。松本清張先生が小説「Dの複合」の執筆活動の際、創作活動に必要とされたであろうこのゆったりとした時間の流れを求めて「ゑびすや」に長期に渡り逗留されたのも、なんとなく判る気がします。
本館の家族風呂とは別に大浴場に併設する露天風呂(行基の湯と橘の湯)で聞く夏の蝉時雨とすぐ隣を走る北近畿タンゴ鉄道から聞こえるディーゼルカーのエンジン音(1時間に1本しかないですが)も「ゑびすや」温泉独特の味わいの一つです。
残念ながら今夏は本館のリニューアル工事の為、「ゑびすや」をフルに堪能が出来ませんでしたが、次回の家族総出の逗留が今から非常に楽しみです!0人が参考にしています