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ガイドブックなどに松本清張がここに投宿し「Dの複合」を書いたとあり、また貸切風呂が源泉掛け流しとあり行ってみました。
ここ木津温泉自体が鄙びており、この旅館も時が止まっているような感があります。古いレトロな本館とあとで増築された新館が連なっており、貸切風呂までが迷路のようでした。宿の方曰く、大浴場は向かいの志らさぎ荘の引き湯であるが、貸しきり風呂は自家源泉であるそうです。
「権助の湯」が清張利用ということで、そこを利用しました。4人も入ればいっぱいの主浴槽のみで、天井にはステンドグラスが配されておりました。無味無色無臭の清明な湯でしたが、加温されているのか熱いめの湯温になっており、注がれる湯も熱かったです。湯が熱い場合はライオン口から本泉を注いでくださいとあったので、さっそく蛇口をひねりました。出てきた水も温泉水でした(ということは 湧出温度はかなり低い?)
アルカリ単純泉だと思いますが、それほどツルヌル系ではありません。特筆すべき湯でないのが残念です。
清張の書斎はとても狭く、しかし窓から見える田園風景と向かいに志らさぎ荘が見えたのが 私には印象的でした。0人が参考にしています