-
随分人気のある温泉施設である。平日に利用したため、混雑はなかったが、それでも食堂などは随分大入りであった。高速道路を利用すれば大阪からでもさほど時間がかからない。新しい施設で、落ち着いた木質の建造物は好感が持てる。山地に位置するため景色もよろしい。
内湯は、大浴槽・中浴槽・源泉風呂と三種の浴槽とサウナに水風呂、三種の浴槽すべてが源泉かけ流しとの表示がある。
大浴槽が41度、中浴槽が38度、そして源泉風呂が30度前後となっており、源泉風呂以外は加熱されている。源泉風呂はぬるい水風呂といった感覚だ。非加熱浴槽が特に硫化水素臭を強く感じるといったことはなく、ほとんど無臭といってよい。無色透明・無臭の湯で、若干個性が薄い。食塩泉ならば塩味がしてしかるべきだが、無味の湯である。ただ、露天風呂のように塩素臭はしないのがよろしい。露天は循環塩素入り湯で、私はほとんど利用しなかった。
きちんと内湯だけ源泉かけ流しと表示されているのは良心的であり、具体的に2時間で湯がすべて入れ替わりますとある。これは目安であろうが、このような表示は正直である限り有効である。温泉は情報開示が不可欠だ。
三種の源泉かけ流し浴槽には満足したが、湯に個性のないのが残念だ。これ以上の泉質を阪神間では340円で堪能できる。
食塩泉よりむしろ単純泉の感覚だ。刺激が少ないから良いといえばそれまでだが、個性豊かな湯を堪能した後に入るのは少々辛い。ここに入泉前に鍬渓温泉に入泉したのがいけなかったか・・・
ただ、雰囲気作りは優れており、料金も良心的、都会のスーパー銭湯などより余程好感が持てる。
空いている平日に来て、ゆっくりとくつろぐのがよいだろう。38度の中浴槽に浸かると、実に気持ちよく、眠くなりますよ。0人が参考にしています