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投稿日:2023年3月17日
源泉かけ流しの武雄温泉で最高の殿様気分… (武雄温泉 殿様湯)
きくりんさん [入浴日: 2022年4月11日 / 2時間以内]
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源泉かけ流しの武雄温泉で最高の殿様気分
嬉野温泉と並び、佐賀県を代表する温泉として知られる武雄温泉。そのまさにシンボルと言うべき湯処で、国の重要文化財に指定される楼門と新館(現在は資料館)、3つの公衆浴場と3つの貸切風呂、素泊りの宿泊施設を備える総合温泉テーマパークでもあります。平日の午後、その中の1つ「殿様湯」を利用して来ました。
隣接する駐車場もありますが、竜宮城をイメージさせる楼門をくぐって敷地内に入ると、奥の突き当りが見事な朱塗りの新館。いずれも、東京駅を手掛けた辰野金吾氏による設計なのだとか。
その左手に貸切風呂「柄崎亭」の建物があり、受付はこの窓口で。私が訪れた時は、入浴料が平日3300円(土日祝3800円)でしたが、観光協会のHPによると現在は平日3800円(土日祝4300円)に値上げ。電話予約等は出来ず、到着してから順番待ちになります。
入泉券と鍵を受取ったら少し石段を下りて、隣に建つ鄙びた外観の貸切風呂「殿様湯・家老湯」へ。扉を開けて靴を鍵付きのシューズBOXにしまい、横の階段をギシギシと音を立てて上がると殿様湯と家老湯の入口。何と隣あっていて、殿様湯は右側です。
こちらはその名の通り鍋島藩主専用の風呂として造られ、シーボルトも入浴した記録が残されているとのこと。中に入ると4畳半と3畳の二間続きの控えの間があり、大小貸しタオルも置かれています。回り廊下の窓から、簾越しに石の祠の景色。左手の扉を開けて、階段を下りていった先に浴室があります。
籐籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーなし(控えの間にあり)。更に階段を下りると、右側に1人分のシャワー付カラン(カランも温泉)がある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
壁際に3人サイズの大理石造り木枠内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 武雄温泉 第5号源泉と第6号源泉の混合泉)が、ザーザーと源泉かけ流しにされています。第5号源泉44.2℃と第6号源泉50.2℃を、湯温44℃位で供給。肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、石膏臭がしてまろやかな味。熱ければ、自分で加水して調整もできます。
ハーリキンチェック柄(菱形市松模様)の床や壁も、白黒の総大理石造りと豪華。日本中探してもここにしかない、唯一無二の湯殿です。熱めの湯に身を浸し、これぞ本物の武雄温泉と呼べる良泉を満喫。1時間の貸切があっという間でした。(階段横の格子戸の中に、石造りの浴槽のような物がありますが、説明書きが無く何だったのかな?)
湯上がりに、控えの間でお茶を飲みつつ、まったりできるのもいいですね。
〈武雄温泉 第5号源泉〉
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン176.3mg、アンモニウムイオン0.2mg、マグネシウムイオン0.2mg、カルシウムイオン2.7mg、フッ素イオン4.4mg、塩素イオン70.2mg、硫酸イオン3.2mg、炭酸水素イオン329.8mg、炭酸イオン9.9mg、メタケイ酸49.1mg、メタホウ酸7.5mg、成分総計655.5mg
〈武雄温泉 第6号源泉〉
主な成分: リチウムイオン0.3mg、ナトリウムイオン215.3mg、アンモニウムイオン0.1mg、マグネシウムイオン0.2mg、カルシウムイオン2.8mg、フッ素イオン5.3mg、塩素イオン82.5mg、硫酸イオン1.0mg、炭酸水素イオン390.0mg、炭酸イオン14.7mg、メタケイ酸53.1mg、メタホウ酸9.7mg、成分総計776.8mg14人が参考にしています