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投稿日:2013年6月11日
チープにお泊まり出来る昔風健康ランド (やしま第一健康ランド(閉館しました))
新ねこさんさん [入浴日: 2013年6月11日 / 1泊]
33.0点
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22.0点
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44.0点
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33.0点
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33.0点
香川県に他用があり、ビジネスホテルに泊まろうと考えていたが、折角なので温泉にも立ち寄ろうと思い、いつものように諸先輩方のクチコミを頼りに発見。
おや、お泊まりも出来るのか。ならコチラで今夜はお世話になろうかと脳内計画書が作成されつつ、讃岐うどんで有名な某有名老舗店で讃岐ぶっかけうどんを流し込み、なんだ、関西にある丸亀製麺チェーン店の方がまだ美味いじゃないかと食べログの絶賛クチコミが数百件以上もある事に悶々としながら初訪です。
21時頃に到着。だだっ広い駐車場はガラガラ。ここで車中泊してやろうかと悩みましたが入店します。
建物は半世紀前のバブリー時期に乱立したようなボーリング場みたいな感じ。玄関を入り、お決まりの土禁で下駄箱へ靴を押し込み、ホテルのカウンターみたいな場所でチェックインします。
カウンターにいた支配人みたいなおじさんに初訪の旨を伝え、説明を受けますが、何だが面倒くさそう。県民性なのか、これからの夜勤仕事が嫌なのか知りませんが気にしません。バスタオル1枚、ハンドタオル2枚、そしてまるで罰ゲームかのような恥ずかしく趣味性の悪いアロハ柄の館内着が一式入ったカバンと窶れてバンドが伸びきった年季あるロッカーキーを受け取ります。
相変わらず悪臭に近い私の体臭を洗い流すべく、迷わず浴場へGO。
脱衣所ロッカーはオフィス向け縦長仕様のアレがズラリ。まぁ健康ランドには有りがち普通です。
浴場は正直がっかり。普通の銭湯を無駄に広くしただけみたいな感じ。
特筆するような湯舟も無く、湯質も普通の家庭湯みたいな白湯にプール臭のアレをしっかり配合した湯。唯一「たぬきの湯」と名付け?られた寝転び湯に書かれてある小話がホッコリした気分にさせてくれます。天井がやけに高いです。
カランは湯温調節可能、ワンプッシュ式。シャンプー、リンス、ボディソープ、固形石鹸、軽石が装備。ナイロンタオル、歯ブラシ、がっかりの一枚刃髭剃り類は一角に山積み。シャンプー類の洗い上がりは中の下、ややバシバシ感あり。
こちらの施設は、お風呂だけの利用だと割高と感じそうですが、館内には至る所にトド様スペースが多数用意されています。
施設も「トドスペースで泊まり出来るぜカモン!」と銘打っているように、簡易宿泊も可能。
実に私もビジネスホテルを止めてコチラで一泊するかと思いましたが、よく考えれば他人様と共同で過ごす環境に、トド様が放つ雄叫びイビキにはめっぽう弱く、とてもとてもそんな環境で宿泊どころか休憩すら短時間で嫌な気分になり、そそくさと出て行く性分だった事を初訪の浮かれでスッカリ忘れていて、ただただステレオのように前後左右からまるで梅雨時の田んぼで開催されるカエルの大合唱よろしくトド様のイビキが耳栓を装着しても筒抜けて永遠に鳴り響き、更にはクッチャクッチャと音を立てながら何かを食い続けるオヤジの音、おいおい死ぬんじゃないか?と思う位にウェッホン!ウェッホン!と咳込み続けているオヤジ、バッサンバッサンと何かと雑音を立てるオヤジ、寝ているトドが居ようと御構い無しに携帯電話で話すオヤジなど、とても安眠出来そうにない音を聞きながら眠れぬ夜を過ごす事になりました。体を休める目的が返って余計に疲れを溜め込みに行ってしまいました。
とにかく、ひとことでバッサリ切り捨てるように言えば「風呂は奈良健康ランドと同等レベルの銭湯」といった感じです。
私みたいなヘタレな性分で無い人には、チープにうどん県巡りをする拠点には最適な施設かと。私の場合、もしまたうどん県に来る事があれば
迷わずビジネスホテルへ行きます。
しかしどうやら地元民には大変愛されている施設さんのようですし、施設側も何らかしらビアガーデンやらイベントも積極的のようでしたし、地元民相互愛みたいな何かを感じます。
私のように赤白黄色茶色乳白色の人工偽造湯に、今はやりの崩れヘタ字でそれっぽくウンチクの書かれた看板が施設内の至る所に貼られてあて、設備もまるで遊園地みたいな仕掛け湯や、何かと会員カードやポイントやビンゴゲームや何やらと商売魂丸出しな近代スーパー銭湯で育った似非温泉好きな私には今後は無縁であろう施設さんでしたが、頑張って永続して頂きたいなと他人事のように願いつつ、寝不足で疲労困憊して施設を後にしました。29人が参考にしています
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